編集長インタビュー
どうして今、集客本だったのか? やまとごころ代表取締役 村山慶輔 やまとごころjp 編集長 外島美紀子
どうして今、集客本だったのか? やまとごころ代表取締役 村山慶輔 やまとごころjp 編集長 外島美紀子

その3

細分化、多様化がキーワード

一最近のインバウンドの傾向、新しいトレンドはどんなものでしょうか。

外国人の動向を見ると、どんどん細分化しているということ。そして、本当に数が増えてる。地方にもよく足運びますが、去年、一昨年と比べても、外国人の数が減ってる所は聞いたことがない。団体だった所が個人に変わってきたり、最近欧米の方も増えたと感じる地域の方も多い。まさに多様化というのが、ひとつキーワード。目的、国籍、行き先、買うもの。モノからコトへのニーズの変化の中、体験を求めたり。細分化や多様化が大きなキーワードであり、そのキーワードを踏まえると、受け入れ側も必然的に変わってくる。日本の企業、自治体も、今まで通りのマーケティングや集客や受け入れをやっていては通用しない。外国人の多様化に合わせた対応、発信の仕方をもっと研究していく必要があると思います。

一書籍の中のルーシーさんとの対談にもあった、単にツールをつくればいいわけではなく、英語にしても、アメリカン・イングリッシュなのか、イングリッシュ・イングリッシュなのかという話にも通じますね。ターゲットをいかに明確にするか、多様化が昨今のインバウンドを表すキーワードとなるなら、なおのこと、そこが重要となってきますね。

一データ活用についての話も書籍に出てきます。

携帯のアプリ、乗換案内、WiFiのアプリ、といったインフラ的なアプリが増えてくる中で、どこに行ったか、何を買ったかという外国人の行動がデータとして取れるようになっています。
多様化している訪日外国人のことは、完全にブラックボックスで何も分からない…、というのでは手の打ちようがありません。そのデータをいかに解析して、実績をあげるかも大きな課題です。

一そのようなデータを集客にどう活かしていくかも、この本を読むと分かってくる。

やり方とか、活用の仕方とか。そもそも存在すら知らない無料のデータも数多くあります。そんなデータ活用の仕方があったのかという、これからインバウンドの集客にしっかり取り組んでいくという人に対しては、そういう気付きもあるのではないかと期待しています。

一今回の書籍を通して、一番伝えたかったメッセージは何でしょうか。

お金がないから集客できないという人がすごく多いので、お金がなくてもできる手法もたくさんあります、というところは声を大にして言いたい。集客に、お金をいくらかけてもキリがない。費用対効果、そこにしっかりこだわり、自分の会社のフェーズに合わせた手法を、この本を参考にして見つけ出してくれたらありがたい。さらによりいい手法や事例が出たら、ぜひ我々に教えていただきたい。それが業界の底上げのために重要な情報共有となる。自社サイト『やまとごころjp』などを通じて発信していくことが、やまとごころの役割でもあります。
よく私もセミナーで、“連携と共創”という話をさせていただきますが、誰かがノウハウを創っていくというよりは、事例をどんどんシェアしていきながら、全体を底上げしていく、共にマーケットを創っていくという姿勢が、この段階のインバウンドマーケットにおいては重要かと思います。

一インバウンドは、自動車産業、化学産業についで第三の産業になっていますが、個々はの規模は小さい。“共創”共に創って業界全体のレベルアップを図っていく姿勢は大切ですね。

そういうスタンスがないとマーケットが伸びていかないと思うし、そこを支える情報源としても、先に書籍化した『インバウンドビジネス入門講座』や、今回の『インバウンドビジネス集客講座』という形で、皆さんにお届けできる状況になったのはうれしいですし、ぜひ参考にしていただきたいと願っています。

一この本を読んでいただいたことによって、皆さんの集客が上手くいき、日本のインバウンドビジネスの底力を強くしていけると本当にいいですね。お時間をいただき、ありがとうございました。