インバウンドコラム

7回 TITF16&NATASレポート

アセアン地区で旅行博が集中して行われる2月、タイのTITFとシンガポールのNATASのレポートが到着。

目次:
タイ人にホットな日本のスポットは九州のアノ県!?
お家騒動後のNATASはいかに?

 

タイ人にホットな日本のスポットは九州のアノ県!?

今回で16回目となるThai International Travel Fair (TITF)が、2015年2月26日(木)~3月1日(日)の日程でクイーンシリキット・ナショナルコンベンションセンター(バンコク市内)で開催された。

タイにとって日本の旧正月にあたるソンクラーンは毎年4月13日~15日で、その前後に休みをとり大型連休として旅行をするタイ人が多いため、2月のTITFには、旅行プランを探して毎回多くの来場者がある。

日本行のビザが免除となった影響で、訪日タイ人の数は急激に増加しており、TITFで発売されるおトクなチケットを求めて、日本ブースにはたくさんのタイ人が集まる。

タイ人旅行客の特徴として興味深いのは、まずは安いチケットを買ってから行く場所を決めるというところ。日本の各自治体ブースでは、「○○空港に着くチケットを買ったのですが、あなたの県にはどんな観光地がありますか?」という質問が数多く寄せられる。

このような、旅行の目的を決めずに、とりあえず日本行きのチケットを手に入れたので、どこかに行こうという考え方は、タイ人ならではの旅行スタイルかもしれない。

また、 何度も来日経験のある“日本通”のタイ人も増えていて、彼らは東京、大阪、横浜といったメジャーな観光地にとどまらず、九州など地方を訪問地に選ぶケースが多くなっている。そんな中、いまもっとも注目されている旅行先が佐賀県である。佐賀県は、訪日促進PRの一環として、タイの映画やドラマにロケ地を提供しており、そのロケ地巡りのツアーが人気を博しているのだ。LCCのジェットスターが福岡直行便を開始したことも手伝って、数多くの若い世代の旅行者が福岡経由で佐賀県を訪れている。

 

お家騒動後のNATASはいかに?

前回のコラムで書いた通り、シンガポール旅行博として知られるNATAS Holidayは今年、大手旅行会社複数社が見解の違いから独自の旅行博を立ち上げる分裂騒動が起き、通常の3分の1の規模での開催となった。

これまでと異なるのは、入場料を無料にしたことに加え、旅行会社の他に飲食店のブース出展を誘致して食に目がないシンガポール人のハートを掴むことで誘客を図った点にある。

結果は、NATAS事務局発表によれば3万人超えの来場者数だったので、規模が縮小したことを考えると昨年と比べて極端に減ったという印象はない。
(参考までに昨年度の来場者は5万人強。)大手旅行会社の多くは、NATASではなく、3月26日から始まる新旅行博の”Travel Revolution”に参加を移してしまったにもかかわらず、3万人の集客というのは、むしろかなり健闘したといえるかもしれない。(NATAS主催者の当初の見込み来場者は2~2万5千人。)

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弊社が取り仕切ったJ-foodブースも大盛況で予測を上回る売れ行きとなった。主な出展者はラーメン、北海道スイーツ、そして日本茶や日本食品関連(米、ふりかけ、加工食品など)の販売業者であったが、いずれも予想を超える活況で成果をあげられた。
やはりフードを提供したのが功を奏したというのが事務局の分析であり、8月のNATASでも弊社はJ-foodを担当することになりそうだ。

また、今回は日本関連の参加団体はJNTOブースと弊社のみだったというのもあって、ほとんどジャパントラベル・コンシェルジュ状態であり、弊社媒体のPRのために出展したにも関わらず、日本への旅行に興味があるシンガポール人たち一人一人に、30分近い時間をかけて、アドバイスやおすすめを紹介する結果になった。本誌で記事として取り上げていないエリアに関する質問もかなり受けなければいけなかった現場をかんがみ、次回のNATASでは、共同出展者(各県の観光情報やパンフレットの設置など)を募集したいと考えているので、興味のある方や団体はご連絡いただきたい。

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