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★台湾からの観光客でにぎわう恵庭市の観光施設、その秘密に迫る

2017.07.02

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北海道の玄関口新千歳空港と札幌市の間に位置する恵庭市が、6月に入ってから、台湾人観光客でにぎわっている。

恵庭駅から車で10分ほどの場所にあるえこりん村に、台湾人観光客を乗せたバスが続々と押し寄せているのだ。えこりん村は、“環境負荷を軽減し、持続可能な社会の形成に貢献したい”という想いを実現するために、動植物をはじめとする自然環境とのつながりを大切にしながら展開する小さなコミュニティ。特に英国のガーデンデザイナーの手になる銀河庭園と、みどりの牧場が人気を集めている。

台湾からのツアーに恵庭市内の施設が組み込まれるのは初めてのことだが、その数は、6月の1か月で11回、延べ332人にのぼる。

なぜこのようなことが生じたのだろうか。

その理由は、昨年、恵庭市が市内の事業者と共に台湾で実施した投資セミナーにある。

恵庭市は、昨年8月に海外投資のモデル地域に選定された。それを受けて、海外で開催される投資セミナーに積極的に参加し、アジアの投資家にPR、海外企業の誘致活動をしている。その中で、恵庭市は、台湾の旅行会社などに恵庭の魅力をPRし、台湾の旅行会社大手ライオントラベルの目に留まったえこりん村が、6月限定で、北海道ツアーの中に組み込まれたのだ。

えこりん村は、これまでも英語表記の拡大など対応を進めていたが、アジアからの観光客の対応はこれから。6月末からは、台湾からのインターンシップの受け入れを始めており、今後は外国人にとって使いやすい施設づくりを進めていく。

(やまとごころ編集部)

出典:

苫小牧民報

 

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