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★沖縄県へのクルーズ船寄港、7月は昨年の8割増

2017.09.08

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今年7月、沖縄県へのクルーズ船寄港は前年同月から8割増しの71回にのぼった。今年7月に沖縄を訪れた外国人客は前年同月比34.7%増の29万2700人となっているが、好調な沖縄観光をクルーズ船の寄港回数の増加が全体を引き上げた。

沖縄県へのクルーズ船の寄港回数は、2014年から大幅に増加し、2016年には387回を記録。2017年は過去最高の昨年をさらに更新する30%増の502回の寄港が見込まれている。クルーズ船で沖縄を訪れる観光客数も、沖縄県は当初21年度までに年間25万人を目標としていたが、昨年2016年はすでに3倍超の約76万人に達しており、今年はさらなる記録更新は必至とみられている。

一方で、クルーズ船の予約申し込みが急増している那覇港では、日程の重複などで寄港を断るケースも年々増えており、那覇港管理組合は今年2月の段階ですでに47件の寄港を断ったという。

沖縄県本島北部の本部港、宮古島の平良港が、港湾法に基づく新しい制度を適用する「国際旅客船拠点形成港湾」に指定され、今後国際クルーズ拠点の運用開始へ取り組むことになる。

また、船が寄港すると1000人単位のクルーズ客が到着するため、ターミナルは混乱。港から街中まで移動するためのタクシーを待つクルーズ客の長蛇の列が数時間以上続くこともあったが、那覇市は港から国際通りまで送る無料シャトルバスを定期船の寄港が予定されている10月まで運行。外国人観光客が港周辺で足止めを食う混雑の解消を図るために実施している。
(やまとごころ編集部)

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