フランス政府観光局局長 カトリーヌ・オーデン氏 - インバウンド業界インタビュー

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フランス政府観光局局長 カトリーヌ・オーデン氏 スペシャルインタビュー

在東京フランス政府観光局の局長としてフランスの観光PRに務めている、カトリーヌ・オーデン氏にインタビューをしてまいりました。外国人旅行者受入数世界一を誇るフランスの観光戦略や、そこから学ぶ日本の観光のあり方などをお伺いしてまいりました。

Q1.オーデン氏の簡単な経歴と日本との接点についてお教えください。

最初はフランス政府観光局のニューヨーク支局に配属されていました。そちらに10年近くいたあと、東京に来ました。東京でも10年近く勤務した後、シンガポールで3年、その後再び東京に来て、今2年半ほどになります。日本は大好きで、日本に来ることができてとてもうれしく思いました。

日本を初めて知ったのは小学校の地理の授業で、その時から日本に興味を持つようになりました。初めて日本に来たのはニューヨーク支局から東京支局に異動になったときですが、当時私のような若い女性が在東京フランス政府観光局のNo.2の座につくということは難しいのではないかと言われました。また、日本にビジネスでやってくるのはとても大変だと聞いておりました。実は赴任前にバカンスで日本にくるタイミングがあったのですが、それでは日本の表面的な部分しか見ることができないと感じたので、その時はあえて日本には行きませんでした。特に赴任が決まっていたので、初めての日本にビジネスとして訪れることがその後日本を知る上で重要だと思いました。

このようにビジネスとして初来日いたしましたが、最初の印象は本などで見たとおりの美しい国だと思いましたし、ますます日本のことが好きになりました。これからももっと日本国内を旅行し、いろいろな発見をしたいと思います。

Q2.オーデン氏が現在取り組まれていることについてお教えください。

今年は日仏交流150周年の記念すべき年ですが、日本とフランス双方向からの観光キャンペーンを展開しています。私の仕事は日本人がフランスに来てもらえるようにすることですが、フランス人にもたくさん日本に来てもらい日本を知ってもらいたいと思っています。ですので、今年のロゴは日本の半被とエッフェル塔を融合させたモチーフを使ったり、列車内の広告などでも日本の宮島とフランスのモン・サン=ミシェルを並べたポスターなどを使い、日本とフランス両方のビジュアルでお互い良いところをアピールしています。

また、150周年の特別サイトも作り、キャンペーンの告知やクイズなどを楽しめるようにしたり、今年はモバイル用のサイトも作成いたしました。あとはフランス広報大使を今年は、フジテレビキャスターの滝川クリステルさんと華道家の假屋崎省吾さんにお願いし、フランスのPRを行っていただいています。さらに 150周年記念ツアーというものを旅行会社さんに企画していただいて、特別イベントを盛り込んだり、パリ以外の土地で一泊することなどを条件としたツアーを制作していただきました。3月現在で18社25種類のツアーを取り扱っていただいています。

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Q3.この宮島とモンサンミッシェルの並んだポスターはとてもインパクトがありますが、どのようにこのイメージは生まれたのでしょうか?

前の駐日フランス大使がスピーチで来年は150周年だという話をしていたときに、ぱっとひらめきました。お互いに呼びかけあうというイメージが浮かび、早速家に帰ってあり合わせの写真を並べて考えました。お互いの観光地や象徴的なものを並べ、「私は行きました。」「あなたは行った?」というように相互に問いかけるイメージになっています。イメージが出来上がった後は、いくつかのデザイン会社に声をかけコンペを開いたのですが、ある会社がこのように一枚の写真のなかに二つの写真を融合させるというアイデアを提案し、ビジュアルとしてもきれいですし面白いと感じましたので、こちらに決定いたしました。

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