
11月27日、ポルトガルのリスボンから、二人のお客様がおいでになった。MiguelさんとMariaさん。新宿のホテルからのご紹介である。書道を体験したいとのこと。お二人だけなので、私の自宅で、プログラム・コーディネータの菊地さんと対応することになった。菊地さんは、忍者と風呂敷包みで有名であるが、実は、小学校のとき、書が都大会までいったという、天性の才を持つ。創設期のIJCEEには、実に力強い柱である。

今回の体験は、ホームビジットだけに、単に書道だけでなく、日本人の住まい方、暮らし方を見ていただきたいと思った。そこで、最初は、こたつに入って、お茶とお煎餅を食べていただいた。ポルトガルでは、グリーンティーをチャという。親日家のご夫妻である。

書道をはじめる前に、まず、ひらがなと漢字の説明。Miguelさんは、大変興味を持って、何度も発音して欲しいとのリクエストがあった。また、菊地さんから、墨のすり方や半紙、筆などを説明したが、これもとても興味深かったようだ。

私たちは、書いていただく候補として、Miguelさんは、美華流。Mariaさんは、万里亜という名前を考えていた。自分の名前を記念に書いてもらえばと思ったからだ。でも、お二人は、ポルトガルに残してきた子供達の名前を書きたがった。これも、大切なおみやげになるのだろう。あっと、いう間に滞在時間が過ぎていく。最後のおもてなしは、デザート。もちを焼いて、ぜんざいを作って食べていただいた。特別な料理でなくても、普通の食べ物でも喜んでいただけた。2週間の日本滞在で、もっとも楽しくて、今度また、是非来たいとも言ってくださった。やはり、日本文化体験は、おもてなしの心が基本と、感じた次第である。

日本文化体験交流塾では、このほか、11月には、フランス人の築地・料理体験、ドイツ人の浅草での着物、人力車、三味線体験を行った。まだ、日本語による情報発信のみの割には、お客様が来られるのが不思議なくらいである。外国語による本格的な情報提供は、今週はじめたばかりで、これからの展開が楽しみである。http://www.ijcee.com/english/english_index.html。Miguelさんは、このプログラムをもっと周知して、皆さんに知って欲しいと強調し、ヨーロッパでの広告の仕方など、具体的なアドバイスをたくさんくださった。
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この度の受け入れは、前日お昼を食べていたところに電話が鳴り、「突然ですが、明日の午前中、外国人2人を文化体験させてもらえますか?」というご依頼でした。書道にとてもご興味があるということ。準備時間も無かったので、家にあった色紙や掛け軸(無地で書き込める)、便せんや葉書など、書を楽しめるものを持参しました。
とても感じの良いお二人で、直ぐにうち解けました。まずは日本の今の時期ならではの「こたつ体験」にお二人とも大喜び。お茶にお煎餅をポリポリと食べながら話が弾んでしまい、すっかりくつろぎモードになって、書道に入るのを忘れてしまいそうでした。日本の文字の説明から、書道具の説明や特徴などを簡単にして、墨すり体験からスタート。硯に水を入れて墨をすり、墨の香りを楽しみながら、書道の世界に入り込んでいかれていました。日本文化を通して、世界中の人達と触れ合えたり、楽しみや喜びを分かち合えることは本当に素晴らしいことだと思います☆
投稿者 菊地くに子 : 2008.12.02 火 21:31
追記になります。
理事長のブログに「普通の食べ物でも喜んで頂けた」とありますが、それこそが「真のおもてなしの心」ではないかと思います。何か特別なことをしようと構えてしまうことにより、かえってむずかしくなってしまいがちです。「本当のおもてなし」とは「真心」ではないでしょうか。どのように相手をもてなすか・・・深いテーマです。
この日は本降りの雨でとても寒い一日でした。書道の後の理事長みずからのおもてなし「焼き餅入りの熱々おしるこ」はお二人にとって、「忘れられない日本の味」になったことでしょう。
投稿者 菊地くに子 : 2008.12.02 火 22:34
草の根的に広がって行っていらっしゃるようすで、凄いなぁ…と思いますね♡
ホームビジットは未だに、鎖国をしているような日本では、なかなか難しい、特に、
東京では、ですよね。
こんな素敵な空間があれば、お客様は凄く喜ばれると思います☆
菊池さんの書道が凄いのは、存じ上げていましたが、小学校時代からの
天性だったんですね~♫
これからも、「おもてなし」の心で沢山のお客様に来て頂きたいですね☆
投稿者 YOKO : 2008.12.05 金 00:48
YOKO様
嬉しいコメントを頂いてとても嬉しいです。
ありがとうございます。
伝統・文化・・・形は色々あってどれも限りなく奥深い世界ですが、
全て「心」の現れなのではないかと思います。
「心」というものをどのように表現するか・・。
日本人の心(やまとごころですね!)を1人でも多くの外国の方にお伝えしていけるよう、頂いたお言葉を励みに頑張ります。
これからもご支援・ご意見を頂けましたら幸いです。
ありがとうございました。
投稿者 菊地くに子 : 2008.12.06 土 17:49
このところバタバタしていて、サイトを見る時間がなかったのですが、
米原さんと菊地さんお二人がこんな形で「和の心・草の根活動」を
してくださっているのを拝見して、おおいにうれしくかつ心強く感じました。
先日スカンジナビアから大型の団体が見え、交流塾が
浅草の旅館「貞千代」で書道教室を開催したのですが、
この写真の様子では、その時の用具一式が役に立ったようでうれしく思います。
じつは小生、交流塾の書道担当で、そのときちょっと気の利いた
墨・硯を用意したのです。
大勢の参加者でしたので、その時は墨汁を使って対応し、
墨・硯は単なるデモンストレーションにすぎなかったのですが、
こうして活用されるのは何よりです。
YOKOさんがおっしゃるように、体験させてあげたくてもその場がないインバウンンドの現状、交流塾はそのまれな例外で、これこそツーリズムの理想と原点です。
ぜひ皆さん、こうしたニーズがあれば、交流塾にご相談くださいね。
米原さん、菊地さん、お疲れさまでした!
青松
投稿者
安田 彰 : 2008.12.17 水 09:54
保里様、安田様。コメントありがとうございます。外国人の日本文化体験は、実施してみるととても喜ばれます。実は、12月19日は、シンガポールの方が茶道を体験したいという申し出があり、浅草の江戸千家の大川先生の教室で体験していただきました。お客様もとても喜ばれていました。やはり、個人宅の体験は、来訪者にも喜ばれます。この人の輪をもっと、ふやしていきたいですね。
投稿者 米原 亮三 : 2008.12.22 月 18:52
安田様
投稿して頂きまして、ありがとうございます。
安田様にご提供頂きました硯や墨など書道具に対して、とても関心を示されていらっしゃいました。日本語の文字(漢字・ひらがな・片仮名)や発音の仕方(漢字やひらなが)にも大変興味を示され、質問が矢のよに飛んでまいりました。日本文化や伝統をお伝えしながら、個人個人の関心事に柔軟性を持って対応しつつ、いかにお客様に楽しんで頂けるか、ご満足頂けるかが「おもてなしの心」として、大切ではないかと思います。
素晴らしいスタッフや、通訳ガイドの皆様方と一緒に、このようなお仕事が出来ることに喜びや生き甲斐を感じます。
安田様のおっしゃられる「ツーリズムの理想と原点」を探求しながら、精進してまいりたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。
投稿者 菊地くに子 : 2008.12.22 月 19:54
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プロフィール
米原亮三(よねはらりょうぞ う)
NPO日本文化体験交流塾
理事長
東京大学経済学部卒業後、都庁へ勤務。知事室で鈴木都知事の秘書を務める。
自治体国際化協会ニューヨーク事務所次長として、米国の地方自治・NPOの状況を調査、30余州を訪問。帰国後、国際化施策担当課長として国際交流・協力団体との連携を推進。
東京ビッグサイト総務部長、産業労働局参事(観光まちづくり担当)として、観光・コンベンション行政、観光人材育成を推進。
2008年3月に都庁を早期に退職したが、都庁に対しては様々な機会を与えてくれたことに感謝。
8月、NPOの設立により、理事長に就任。
日本国際観光学会
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