日本文化体験交流塾
2008年12月27日、4人のスペイ人家族が浅草で茶道を体験した。正座してのご挨拶も丁寧で、今時の日本人より、礼儀作法を知っているのではないかと思わせる心温かいファミリーだった。
茶道を指導されるのは、江戸千家の茶道教授大川宗章さん。
私たちは、お客様をご案内して、西浅草のご自宅におじゃました。玄関を入ると香を焚いてあって、何気なく和の雰囲気が始まる。次に、奥の茶室に招かれると、床の間には掛け軸や花が飾ってあり、また、炉が切ってあって、炭火で鉄瓶から湯気がたっていた。茶席の素晴らしい雰囲気である。
大川先生は、現在、30名ものお弟子さんをもっていらっしゃる方であるが、また西町インターナショナルスクールで20年にわたって、世界の子供たちに茶道を指導している。日本文化体験交流塾の趣旨に賛同してくださり、10月以降、デンマーク、スエーデン、ノルウェイ、インドなどの方々の茶道体験を指導してくださり、また、先週もシンガポールのお客様を受け入れてくださったばかりである。
このたびのお父さんと子供達3人のご家族は、美男美女ぞろい。大川先生は、「まるで映画俳優のようですね。」とほめる。、ピカソの生地もあり、コスタデソルとしてヨーロッパ有数の観光地として知られるアンダルシア地方からおいでなった。私も、トレモリノスに泊まり、しばらく滞在したことがあるが、そのすぐ近くの町に住んでいるという。国際文化交流は、相互交流と改めて思う。
大川先生がお茶菓子を差し上げる。左が長女のクリスティーヌさん。右が次女のラウラさんである。
この茶道体験の発案者は、お父さんのラファエロさん。東京滞在中、是非、日本文化の一端を体験したいという。
お茶をいただいているのは、長男のラファエロさん。お父様と同じ名前である。そのとなりが、通訳案内士の小林洋子さん。彼の茶碗の持ち方は非常にきれいだと、先生はおっしゃった。
大川先生の茶道教室では、単にお茶を飲むだけでなく、お茶をたてるのも体験させてくれる。お客様になったり、お客様を受け入れる。どちらも、茶道の心として、大切なのである。
お父さんもクリスティーヌさんも、とてもうまく、茶を点てる。大川先生の「お上手ですね。」の言葉は、この日は、何十回も出た。言葉は、直接、伝わらなくても心は伝わる。同席している私達も楽しくなった。
長男も、上手に茶を点てる。大川先生は、元々茶道では男性が茶を点てるとされていた。武士の世界で発展した日本茶道の歴史がアンダルシアの青年が体験するとは、とても楽しい。この間は、ポルトガルの夫婦が書道を体験したが、スペインやポルトガルというラテンヨーロッパと日本との深い繋がりを感じられた。
ガイドブック片手に街を歩くだけでなく、個人のお宅での日本文化の交流は、日本文化体験交流塾の目指すものである。このあと、小林さんのご好意で、合羽橋商店街をご案内した。クリステイーナさんは、恋人のために、調理器具を買ったという。日本文化体験交流塾は、この活動の輪をさらに広げたいと思った。
