日本文化体験交流塾
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美術館の屋上の庭園に配置された「まもり神」は、思ったより大きかった。4月8日、宮崎駿監督が館主となるジブリ美術館をNPO日本文化体験交流塾の会員12名の感想である。当交流塾は、政府公認の通訳案内士が100名以上所属する団体だが、外国人に人気のこの施設の視察会を開催した。
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三鷹駅南口からは、美術館行きのバス10分ごとに出ているが、私たちは、歩いて行くことにした。出発地点には、NPO法人みたか都市観光協会の運営する「観光案内所」がある。ここで地図やパンフレットをもらえる。
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江戸時代、武蔵野台地を貫いて流れるこの上水道は、江戸の人々の暮らしを支える大切な役割を果たしていた。今日も、水の流れとそれを取り囲む緑は、様々な生物の住処であり、宮崎監督の愛する、人とさまざまな生き物が共存するアニメの世界は、この「風の散歩道」と名付けられた通りから始まっていると感じた。
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このあたりは、新宿からわずかに、20分足らずの東京の中心地にありながら、豊かな自然の残されたこの地を多くの文人達が愛した。途中、小説家、太宰治が入水したという付近に置かれた玉鹿石がある。
また、小説「路傍の石」で知られる作家山本有三記念館がある。入口は、開放されていて中の庭まで入ることができる。裏庭から見た建物が新緑に囲まれて美しい。
武蔵野の四季の変化がはっきりしている風土のなかで、日本人は、新芽の息吹など、自然の生命力を畏れ、敬い、かつ友として、生きてきた。
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地元に住むフランス語の通訳案内士がお薦めのレストラン「シンプリー・フレンチ」が通りにある。あまり高くなくて、とてもおいしいという。こういうグルメの穴場が多いのも、三鷹や吉祥寺の特徴である。日本に来たから、日本料理という、ワンパターンな人は、本当のおもてなしには向かないと思う。世界に類のない多様で良質・新鮮な魚介類を生かし、日本人の技で調理したフランス料理も、外国人には、お勧めと思う。
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ジブリ美術館の入り口には、切符売り場がある。中には、となりのトトロが座っており、わくわくする期待が始まる。本当の入場のチェックは、別のところでやっている。
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美術館は、2時間単位で入場を受け付けている。ただ、退出制限は、行っていない。中は、撮影禁止。見ること、体験は、自分でもって帰るしかない。
建物のなかには、アニメ製作の資料・展示などさまざまなものがある。しかし、外国語表示はないので、外国人は、日本人ガイドと歩くと、より理解が深まると思う。
アニメ好き、とりわけ宮崎監督のフアンにとっては、どれも興味深い。
特に、地下で行われる20分の短編映画が面白かった。都会から離れて森で一夜を過ごす少女の映画だが、川や森の妖怪がたくさん現れる。これらの宮崎アニメの精神は、私たちが多くの研修で学んだ日本人の信仰と、基本的に同じ精神と感じられた。つまり、太陽や海、川、風などの自然、木や巨石、動物たちに、神や妖怪がいて、人間と交流・対話しながら、相互の立場を尊重しながら生きている。
2階には、ショップがあって、楽しいキャラを売っている。ネコバスのぬいぐるみが可愛いかった。
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美術館を出ると、そこは井の頭公園。弁財天では、お釈迦様の誕生日を祝って、花が飾られ、甘茶がふるまわれていた。弁財天は、起源はインドから伝わってきたといわれるが、今日では、弁天様として、すっかり日本文化の一員となっている。こうしたおおらかな多神教こそ、日本人の宗教観である。
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公園の池でボートを漕ぐ姿を見て、この私鉄沿線にかよった頃を思い出した。当時の吉祥寺は、決して有名な繁華街ではなかった。東京なんでもランキング(マップルマガジン)で、「住みたい街」と「遊びに行くのが好きな街」の総合1位に吉祥寺が選ばれた。東京の市としては、平均所得も地価も最も高く、全国有数の豊かな市である。それとともに、商店街が広がり、多様なショッピングやグルメが楽しめる。吉祥寺の街歩きは、路地裏も楽しい。
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特に、駅の北口周辺に広がるハーモニカ横丁は、再開発から取り残された地域で、細い路地に小さな飲食店やショップが並ぶ。そのなかの一つに入ってみた。ワインを輸入して、販売する店であるが、その2階がレストランになっている。となりの焼鳥屋からも注文できる。1階の店でワインを選び、630円の持ち込み料を払えば、高級ワインがリーズナブルな価格で飲める。何度でも行きたくなる店であった。
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