「2007年03月」アーカイブ : 山口吾往子(やまぐち あゆこ) - 京都文化紹介コーディネータ・通訳案内士のひとりごと

教室活動

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今日は、病院での表現と語彙をとりあげました。

ひととおりのことを教えたあと、「症状カード」を渡し、医者に日本語で説明させる、というアクティビティをしたのですが。

症状カードに、

had oyster for dinner

と書いておいたのです。(その後、朝方に吐いて、熱がでて、おなかをこわす、という、典型的食中毒の症状のつもりで)

ワタシ「ばんごはんに なにを たべましたか」

生徒さんは、こうこたえました。

「はい ばんごはんに がきを たべました」

(^^;;)(^^;;)(^^;;)

濁音のあるなしで意味がかわっちゃうんですねー。なかなか新鮮でした。
もちろん、「がき」のいみはちゃんと説明しましたよ(^^)

日本人も、Japanese eat lice! と散々からかわれる立場ではありますが、他の国の音韻法則を身につけるのっていうのは、本当に難しいんだなあ。ワタシいまだにときどきRとLまちがえるし・・・。

まー、文脈で判断できる程度の間違いならば、ネイティブでないコトバの場合、究極には意思疎通にはさして影響しないですし、要は話すナカミとも思いますが、初級レベルでは音韻はだいじやねえ。うんうん。

京都

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どんなことばでもそうですが、コトバというのは自分のことを説明する必要があって学ぶものです。

フィリピンからこられた方が、
「rainy season と warm seasonってなんていうんだ」と聞いてこられました。

雨が多い季節と、雨が降らない、暑い季節。雨季と乾季というんだよ、と指導しました。

雨季と乾季の、2種類の季節がある国からこられたその方にとっては、きん!と冷えた冬の寒さが緩み始めると梅が咲き、菜の花、そして桜と、季節が少しずつ花の開花とともに移り変わっていく日本の春ならではのヨロコビ、というものが、とても新鮮なようでした。

日本ならではの季節感、そしてそれをあらわすコトバ、というものが、いかに、日本という国の地理的・気候的条件を反映しているか、あらためて思わずにはいられません。

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今年も、桜が、京都でもちらほらと咲き始めました。

桜の季節。京都がおそらく、一年中でもっとも華やかで美しくなる季節でしょう。桜のもつ季節感、すぐに散ってしまう花のもつ絶妙な緊張感、そういったものを外国の方たちに伝えていければいいなと思います。

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仕事場、INSPIBLOは、日本語学校だけでなく、さまざまなカルチャー講座、ナイトマーケット、イベントなどを行う、人々の交流の場です。「にほんごさろん」と銘打って行われている当日本語教室も、この数あるカルチャー講座のひとつ。国籍を問わず、様々な人々が出入りします。ここに来られる日本人の方も、フェルト作家さんや女流能楽師さんなど、とてもアートな顔ぶればかり!

24日(土)は、初めてのINTERNATIONAL DAY=各国のひとびとや、英会話教室の生徒さん、カルチャー講座の先生などとの交流の場でした。

普段この場所に仕事で来ていても、日本語教室の生徒さんと、オーナー、中級を教えるもうひとりの日本語教師としかまだ交流するチャンスがなかった私にとっては、とてもおもしろい交流の場でした!

着物をキレイに着こなされた奥様と、陽気なご主人。そこに、日本語の教師である私と、日本語の生徒さんであるアメリカ人、スイス人の方などが入り混じり、お国柄談義や、ちょっぴりカゲキナ恋愛・結婚論!にまで発展(^^)やっぱり、なんといっても、人が集まるところは、「人が居てナンボ」やなあ、集まる一人ひとりの個性が宝物やなあ、と感じました。

つい感動のあまり写真を失念してしまったのですが、エチオピアのバスケット編みについてフィールドワークしておられる文化人類学者の卵のBさんが数ヶ月を費やしてつくられたエチオピア風かごあみ!を見せていただきました。日本のものとはあまりに違うので、しばし皆で感動して眺めました。人間って、すごいな・・・・。

はっと気づくと、夜中近い!学生時代、我を忘れて友達と話し込んでしまったころを、思い出しました・・・(^^)

教室活動

どんな言語でもそうですが、日本語を学習するニーズは、学習者さんによってさまざまです。

奥さんが日本人で、ふだんの会話は英語で問題ないんだけど、日本に住んでいる以上日本語が出来ないと、と思われる方。
研究者で、大学の公用語は英語。でも、日本語で学会のときなどに話せたら、いいなあ。と思われる方。
日本語能力試験合格を目指す方。ビジネスで日本語を使いたい方。
・・・もう、それは、ニーズのヒアリングをしてみると、千差万別。人の数だけニーズがある、といってもいいかもしれません。

しかし、プライベートレッスンでない限り、教師は、ちょうどいいオトシどころを探っていくほかありません。

この、ちょうどいいオトシどころ、というのが、実は個々の学習事項別に考えていくと、案外厄介だったりします。

授業ごとに、「ああ、きょうの教案はうまくいった」「きょう用意した教案は、個々のニーズに合わせて捨てざるをえなかった」と、一喜一憂する毎日です。

でも、うまくオトシどころを見つけられ、とても教室活動が上手くいったときは爽快です(^^)
少しずつ、自分なりのいい授業や、教室活動を作っていければと思います。

生徒さん

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 京都という街は世界中から人々を引き寄せる磁力をもっているようです。
 今まで、京都に住んできて、英語圏の人々と触れ合うチャンスはたくさんありました。
 いろんなかたがいらっしゃるのは、もう重々承知でしたし、タイガイなことではびっくりしなくなってきていました。

 この、INSPIBLOのコースにも、様々なかたがいらっしゃいます。学生さん、英語の先生、クリエーター系の方から、宣教師さんなどなど。国籍もさまざまです。京都がもつ、人を集める底力、のなせるわざなのでしょう。

 が!!

「え?えすのむぢころぢすと???」

 ウェブページを見てきてくださった生徒さんが、生徒さん候補として連れてきてくださったお友達のかたのご専門を伺ったとき、ワタシは不覚にもまったく!本当にまったく、いったい何をいっているのかわかりませんでした。

 お分かりになりますでしょうか?

 正解は、ethnomusicologyst.「民族音楽研究者」さんだったんです。

 たしかに、京都には、アウン・サン・スー・チーさんが在籍したことで有名なアジア・アフリカ地域研究のための機関があります。そういう方がいらっしゃっても、不思議はないはずなのですが・・・。人間というのは、狭い自分の経験の檻のなかからしか物事を判断できないんだなぁ・・・と、つくづく思い知らされたひとこまでした。

 でも、だからこそ面白いのです。(爆)
 どのように、心地よく小気味よく現実に先を越されながら、追いかけっこをしながら、ハプニングを楽しみながら努力していくのが・・・(^o^)そこには、国籍をこえて喜んでくださる生徒さんがいらっしゃいますから・・・。

京都

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 私の仕事場、INSPIBLOの裏には細い路地を挟んで高瀬川が流れています。春になると、ここが桜で埋め尽くされますが、まだまだ蕾は固く閉じたままです。
 安楽死を扱った名作、森鴎外「高瀬舟」の舞台となるのがこの高瀬川。河原町四条の喧騒を過ぎて、五条あたりまで下ってくる(南下することを京都では「下る」と表現します)と、町並みも落ちついて、古くからの町並みと、新しいものが程よく調和した良い加減になってまいります。

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ご挨拶

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みなさま、はじめまして。京都河原町五条INSPIBLOで、
外国の方に初級は英語、初中級は日本語直接法で日本語を教えてみよう!
というココロミを、この3月からはじめたばかりの日本語教師です。

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プロフィール

通訳案内士 山口吾往子

山口吾往子(やまぐち あゆ こ)

日本文化紹介ワークショップコーディネーター。2010年2月英語通訳案内士合格。日本語教師としての実践を経て、京都における外国人むけの英語での日本文化ワークショップ開催があまりに少ないことを痛感。通訳案内士業、次世代の子供たちへの英会話教育の傍ら、日本文化ワークショップコーディネータとして活動、および英語を媒介語とする日本語教室の設立にむけて準備中。

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