インバウンドコラム

【入門講座】vol.5集客のためのアプローチ方法と、普段から心がけておきたいこと

2020.04.23

外島 美紀子

印刷用ページを表示する



前回の記事では、自社や自治体が属する地域の状況を把握するための取り組みや、自分たちの魅力の発見、そして情報発信の方法について解説しました。最終回となる今回は集客のためのアプローチ方法と、インバウンド担当者が普段の生活で心がけておきたい点についてご紹介していきます。

 

団体が個人か。旅マエ、旅ナカで変わるアプローチ方法

外国人集客へのアプローチ方法は、団体客向けか個人客向けか、アプローチする舞台が海外(旅マエ)か日本国内(旅ナカ)かという4つのセグメントに分けられます。

例えば団体客における海外でのアクションとしては、現地旅行会社へのアプローチがあります。海外の旅行博(商談会)への出展や、海外メディアの出稿という方法もありますが、費用は決して安くありません。日本国内であれば、ツアーオペーレーター(OTA)へのアプローチすることで、自分たちのエリアを組み込んだツアー造成をしてもらうことを働きかけることも有効です。

訪日前の個人客向けには、テレビや雑誌などの海外メディアへの露出、ブロガーへのアプローチ、海外でのイベント実施や旅行博への出展などが効果的です。

訪日中の個人客向けには外国人観光客向けのウェブサイトやフリーペーパー、外国語のPOPや看板などを通じて、アプローチする機会が発生します。

 

インバウンド担当者が普段から心がけたいポイント

訪日外国人の気持ちを理解するために最も効果的な方法は、自分自身が「外国人観光客」になってみることです。海外旅行することが決まったとき、旅行先を決めるにあたってどのような情報収集をするのか、その地に「行きたい」と思わせるきっかけは何か、などを考えるきっかけにもなるでしょう。そして、実際に現地を訪れた時に不便に感じたことについて、どのようなサポートが必要なのかを考察したり、便利なツールや先進的な取り組みを経験したりすることで、自社の施策に落とし込むことができます。

さらに、帰国後に「また訪れたい」「周りの人におススメしたい」と思わせる要素は何なのかを感じ取ることもできるでしょう。インバウンド誘致に向けた戦略を立てる上で、実体験をもとに考察を重ねることで、より効果的な戦略やアイデアが浮かびます。また、せっかく海外に行くのであれば、旅行欲の強い人を観察できる場所や、旅行のマーケットを知ることができる場所へ行くのもよいでしょう。

 

例えば以下の3つを参考にしてみてください。

1.海外現地で開催される旅行博へ足を運んでみる

残念ながら、今年はコロナウイルスの影響で、旅行博の開催も危ぶまれますが、機会があれば、一般消費者向けの即売会がある旅行博へ足を運んでみることをおすすめします。有名なのはタイや台湾での旅行博ですが、そこでは一般消費者向けのツアー商品を販売しています。旅行博に来る現地の人々も情報収集だけではなく、ツアー商品を買う目的で来る人も多いのです。こうした動向を目の当たりにすることで、今人気の旅行先や旅行プランを把握することができます。

2.旅行先で書店の旅行ガイドブックコーナーを訪れてみる

現地の書店で旅行ガイドブックコーナーを訪れてみるのも効果的です。現地では今どこの国が人気で注目を集めているのか、書店のディスプレイや品揃え、ガイドブックや雑誌の内容で読み取ることができます。訪日旅行に対するイメージや人気スポット、それらがどう紹介されているのかを実際に見てみましょう。

3.現地の旅行代理店に行ってみる

現地の旅行代理店に足を運んでみるのもいいでしょう。現地の旅行代理店ではどの国へのどんなツアー商品が人気を集めているのか、また訪日旅行では今どの地域が注目されているのかを知ることができます。他にもどんなツアーが用意されてるかを知ることで、人気のあるツアーの特徴なども知ることができます。直接会って話を聞くことで、現地のニーズも知ることができます。まずは近隣諸国から試してみてはいかがでしょうか。

最新記事