インバウンドコラム

【人民日報】第59回 インターネットから生まれた新しい職業

2018.01.23

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ここ最近、伸びている中国からの個人旅行者は、若い世代が多く、まさにデジタルネイティブだ。生まれたときから、インターネット環境は当たり前に存在していた。彼らの置かれている生活環境をひも解き、マーケティングのヒントに活かしてみよう。

 

就職に対する新たな考え

2018年の大学新卒の就職活動がすでにスタートしている。「95後」(1995年から1999年生まれ)にとって職業を選択する際、給与や安定性よりも自身の「興味」が重要な指標になっているというのはすでに周知の事実である。

インターネット時代において、就職に対する若者の考え方にはすでに変化が見られている。調査によると、「95後」が憧れる職業のランキングトップはネットアイドル、声優、メイクアップアーティスト、ゲームテスターとコスプレイヤーの順となっている。起業している「95後」の46%が海外代理購入やセルフメディアなどインターネットによる起業プロジェクトを選択しており、とりわけ北京市と深圳市、広州市の3都市の卒業生が多かった。

中国人民大学就職研究所と就職情報サイトの智聯招聘が先日、共同で発表した2017年度第3四半期「中国就職市場景気報告」によると、第3四半期のCIER(中国就職市場景気指数)は2.43ポイントアップしており、就職状況は安定した好調を維持している。またインターネット業界と電子商取引業界の採用人数が31.7%アップしたため、第3四半期における同業界のCIERは第2四半期の9.06から12.62ポイントまでアップし、引き続きトップを占めた。

 

就職の新たなキャリアプラン

考え方の変化によってキャリアプランにも変化が生じており、新たな職業も数多く現れている。旅行好きな李玉さんは、ネットで観光客に観光プランを販売し、ツアー計画からホテルの予約まで多種多様な問題のソリューションを提供している。最近、このようなオーダーメイドサービスがブームとなっており、「個人旅行プランナー」の価値も高まっている。

中国のみならず、多くのアメリカの若い女性たちにとって、「IT girl」(イマドキの女性)は心を動かす職業となっている。ソーシャルメディアの普及につれて、多くの一般女性がファッションコーディネイトや、優れたスタイルをInstagramやFlickなどのSNSで写真をシェアし、多くのファンをゲットしている。ネットで美しい写真を投稿するだけでなく、彼女たちはファッションに対する鋭い「嗅覚」を持ち、ファッション界の動きに常に注目し、最新のファッション情報を獲得し、ファッション界の動きをしっかり把握すると同時に、生地や色彩、衣服の生産から国際貿易まで幅広い知識を身につけなければならない。

「95後」、さらにはそのあとに続く「00後」(2000年代生まれ)にとって、就職の形は伝統的な就職市場とは完全に異なる特徴を見せている。その全ては、「インターネット+」に繋がっている。

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経済における新たな原動力

新業態が新たな経済を生み、新たな経済が新たな原動力を生み、新たな原動力がさらに新たな職業の誕生と発展を促進していく。新たな職業を生み出す肥沃な土壌として、インターネット経済はその規模を年々拡大させ、人々にさらなる多くの利益をもたらしている。

インターネット経済によって誕生した新たな職業のお陰で、数多くの若者は自分にあった発展の方向性を見つけた。「インターネット+ビッグデータ」によってネット世論アナリストも人気の的となっている。毎日数多くのサイトを閲覧し、突発事件や人気の話題に関して詳細まで迅速に話題を把握し、正確に世論を分析し、世論の動きを予測し、効果的に危機を解消していく。

オンラインリサーチ大手・艾瑞諮訊(IResearch)が発表した「2017年中国インターネット経済報告」によると、昨年の中国ネット経営利益の規模は前年同期比28.5%増の1兆4707億元(約24兆7411万円)に達した。専門家は、中国のネットプラットフォーム経済の規模は2030年には100兆元(約1682兆円)を突破すると予測している。

ベンチャー支援政策「大衆による起業・革新(イノベーション)」の推進に伴い、さらに多くの若者がインターネットの分野を深く研究し、新たな経済成長の源を探している。インターネットから生まれた新たな職業は、中国の経済構造の更なる最適化とグレードアップを示している。インターネット経済の構造において大きな変化が起きており、品質がさらに良くなり、構造がさらに改善され、成長の原動力がさらに多元化されてきている。

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