インバウンドコラム

やまとごころ勉強会 「2018年トレンド予測」。トリップアドバイザーとCtripから講師を招いて開催

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2月28日に開催された第61回やまとごころ勉強会。世界最大の旅行サイトTrip Advisor(トリップアドバイザー)の西林祥平氏と、中国No.1のオンライン旅行会社(OTA)Ctrip(シートリップ)の馬欣炜(Ma Xin Wei)氏が講師としてご登壇。今回の勉強会のテーマである『2018年インバウンドトレンド予測』等についてお話しいただきました。


都市部から地方部へ。トリップアドバイザーの数字からも読み取れる傾向

2010年、西林氏が入社した当時のメンバーは数名だけだったというトリップアドバイザー。当時はまだサービス内容も知られてはおらず、営業先で“口コミを活用しましょう”と伝えても“口コミ=悪口を書かれてしまう”というイメージから、「口コミを掲載するなどけしからん」と言わることもあったという。
 
【口コミ情報をチェックする割合】
 宿泊施設を決める際 95%
 飲食店を決める際 85%

それが現在では上記の数字にも表れているように口コミの重要性は広く浸透。人からかけられる言葉も「口コミはどうやって集めるんですか」へと変化したそうだ。

 

訪日客の増加に伴い、トリップアドバイザーでの日本関連の情報へアクセス数が、2017年までの2年間で1.5倍に増加。外国語で投稿された口コミ件数が多いのは、1位東京都、2位京都府、3位大阪府、4位北海道、5位沖縄県、6位神奈川県となっている。日本語で投稿された口コミでもこの上位6県の顔ぶれは同じだが、日本語での投稿は全体の48%であるのに対して、外国語での投稿は6県への口コミだけで全体の66%を占めている。

これらのデータなどから西林氏は、「地方へも行ってみたいというニーズがある中、限定しているエリアにしか訪日客がきていない理由は、その他のエリアの情報は海外の方から見やすいメディアに掲載されていないことが原因ではないか。そこを改善していくことでポテンシャルはもっとある」と分析する。

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中国。まだパスポートを持たない93%をどう取り込んでいくかがポイント

続いて登壇したCtrip馬氏は、「中国マーケットのキーポイントはFIT(個人旅行)の増加。2017年におけるCtripのユーザーは、53.8%がFIT旅行者だった」。とはいえ、春節に代表される休暇では親などの家族を連れた旅行が増えるので、団体旅行の比率が上がるそうだ。

2017年、旅行先として人気があったのは1位バンコク、2位シンガポール、3位香港、4位東京、5位大阪。2018年の予測としては、大阪が東京を上回るのでないかと予測しているという。

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「多くの中国人が世界中へ旅行していると言われているが、それでもパスポートを持っている人は中国全人口の7%でしかなく、93%の中国人はまだパスポート自体も持っていない。この93%の人達が、タイではなく日本に来たいと思わせるように、国として、地域として、企業としてのブランディングが非常に大切」とコメントした。

 

2018年トレンド。マーケットを賑わすキーワードを予測!

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写真左から、西林氏、馬氏、村山、今回の勉強会のコーディネーターをつとめた弊社・

 

2018年のトレンド予測のキーワードとして、Ctripの馬氏があげたのは『癒し』。静かな場所や、自然に囲まれた場所の人気が出るのではないかという。春節時期の訪問先で、青森県が飛躍的に伸びたというのが、そのいい例だという。

トリップアドバイザーの西林氏が選択したキーワードは、『ローカル』。個人で開催する料理教室への参加や、ローカルなエリアの説明を受けながら、ゆっくりと観光することができる人力車も人気が高いという。日本人がどんな所に暮らし、何を食べているかなど、日本人の素顔や地域を知ることができる旅へのニーズが高まると予測された。

やまとごころ代表の村山は、3つのキーワードを選択。『テーマ別観光』アニメツーリズムやホビーツーリズムに代表されるような観光。『法人』視察が増えている中で、法人のトップが来日して日本のいい物や人材などを爆買い。『マーケティングの高度化』単に国別の対応をしていくだけではなく、細分化しているニーズに対応するためのマーケティングが、求められているのではないかと締めくくった。

地方自治体や、観光事業者、ソリューション会社など、日本全国から幅広い業種の方々が集まり開催されたやまとごころ勉強会。予定時間を超えての活発な質問が続き、その後の懇親会でも熱く盛り上がっていた。

 

 

【ゲストスピーカー】

トリップアドバイザー株式会社 ビジネスディベロップメント シニアマネージャー 西林 祥平 氏
2010年トリップアドバイザー入社。日本オフィス設立初期からのメンバーとしてビジネスの立ち上げ、サービス開発に携わり、日本での事業拡大に貢献。現在は自治体・航空会社や鉄道会社をはじめとする大手事業者との提携業務を担当しながら、口コミやデータを活用したマーケティングを広められるよう活動中。

株式会社Ctrip International Travel Japan 東日本エリア統括部長 马欣炜(Ma Xin Wei)氏
2011-2016欧米系戦略コンサルティングファーム5年間勤務、その間FMCG,Consumer Electronics、消費者金融ざまざまの業界における大手プレヤーの全社戦略企画に携わった。2017年、CTRIP Groupに入社、現在東日本営業活動を担当している。

 

【開催概要】

2018年2月28日(水)18:45〜21:30
第61回やまとごころ勉強会
TripAdvisorとCtripのデータを徹底解析!2018年インバウンドトレンド予測

 


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