インバウンドコラム

スポーツ庁、武道によるインバウンド誘客の促進を目指し、第1回『武道ツーリズム研究会』を開催

2019.09.11

外島 美紀子

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スポーツ庁は武道と観光を掛け合わせた武道ツーリズム・ムーブメントの創出を目的とした、第1回『武道ツーリズム研究会』を開催した。 

スポーツ庁では、スポーツツーリズムの需要拡大のため、「アウトドアスポーツツーリズム」と「武道ツーリズム」の2つを重点テーマとして取り組んでいる。なかでも日本特有の武道を活用したツーリズムには、世界から関心が高まっており、過去に行われたマーケティング調査の「訪日外国人が観たいスポーツ」で武道が1位となったことから、スポーツ庁でも力を入れて取り組んでいる。

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第1回研究会では、早稲田大学スポーツ科学学術院の原田宗彦氏を座長に任命。デービット・アトキンソン氏もアドバイザーとして参加し、武道やインバウンド業界の各分野から選出された委員とともに、「武道ツーリズム推進にあたっての課題と対応策」についての会合が実施された。

デービッド・アトキンソン氏は武道ツーリズムのマーケットニーズをまずはしっかりと調査してから取り組むことの重要性を提言。日本武道館の三藤氏は、武道愛好者は世界中に5,000万人おり、武士道を現代につなげている武道には世界中からのニーズはあるものの、武道ツーリズムとしてはコンテンツが不足している現状などを紹介した。金沢文化スポーツコミッションの平八郎氏は、武道ツーリズムのターゲットとなるのが有段者などの武道愛好者(コア層)なのか、日本文化や武道に関心がある者(ライト層)のどちらになるかを見定めアプローチをしていく必要性を説いた。

 

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また、武道ツーリズムについての現状として、山形県村山市で実施されている「居合道抜刀体験プログラム」や、日本航空が実施している「SAMURAI KYUSHU」の取り組みなどが紹介された。

スポーツ庁は、武道ツーリズムを盛り上げていくために、地域が一体となってインバウンドニーズにあったコンテンツ開発や、受入環境整備を強化しながら、国・企業・地域・関係団体などの連携を強化し、官民協働のプロモーションを実施していくとしている。武道ツーリズムを推進するための団体の設立や、武道ツーリズムセミナーなども検討しているとのことだった。

 

 

 

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