インバウンドコラム

【海外メディアななめ読み】進化する空の旅、ファーストクラスを超えるサービス。各社の工夫が光るビジネスクラス

2021.03.22

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前回は、世界の個性的で美しいホテルを知ることができる海外メディア記事を紹介しました。今回は、飛行機の座席について、CNNトラベルに掲載された『最も素晴らしい空のベッドたち』を元に、世界の驚くべき飛行機の座席を眺めてみたいと思います。

「空の旅で最も贅沢なのは、フルフラットのベッドで手足を伸ばし、夜間飛行を好きな体勢でぐっすりと眠り、翌朝すっきりと目的地に到着することだ」と始まるこの記事には、飛行機の座席の概念を超えた、「座席」たちが登場します。

ライバルはプライベートジェット

リストのトップに来るのは、エティハド航空A380型機搭載のザ・レジデンスです。エティハド航空ではこの座席を「機上のアパート」と呼んでおり、もはや通常の座席とは比較できない存在です。ライバルとして想定されているのは他会社のファーストクラスではなくプライベートジェットで、皮張りの二人がけソファのあるリビングルームに、ダブルベッドを備えた個別のベッドルーム、そして専用のシャワールームがあります。なんと、執事としての教育を受け専用の制服を着用した、専属バトラーもつくとのこと。

次に紹介されているのは、完全個室型が特徴の、エミレーツ航空777-300ER型機搭載のスイートです。プライベートな空間を演出するために、パーテーションつきのシートは多いですが、ほとんどの機内座席のパーテーションは天井まで届いていません。それは、安全飛行の観点から、客室乗務員の目が届かなくなってしまう事を避けるためです。エミレーツのこの最新スイートは、ピンホール監視カメラを付けることで完全個室を実現しました。監視カメラと言っても、このカメラを通して、飲み物の注文なども可能です。座席シートは、もちろんフルフラットになります。

3番目に登場するのが、シンガポール航空A380型機搭載のダブルベッドです。現在様々な航空会社が提供する、ファーストクラスを超えたスイートクラスというクラスは、15年前にシンガポール航空のA380で始まりました。パートナーと共に旅行する人のためにダブルベッドにもなる座席を搭載したこの当時からのスイートは、記事内でも「変わらず素晴らしい」と評されています。そして、新しいA380は空間がさらに広くなり、離陸から着陸まで快適に過ごせる自由に向きの変えられるアームチェアがついて、専用のゆったりとした化粧室は到着前の身支度を整えるのに最適です。

以上は、各航空会社の最高級の座席でしたが、ビジネスクラスの座席も3つ紹介されています。 

コストパフォーマンスも重視される魅力的なビジネスクラスシート

1つ目は、アメリカの格安航空会社、ジェットブルー航空のミントスタジオです。日本に就航していないため、あまり馴染みがありませんが、格安運賃で大手航空会社に匹敵するサービスが受けられることから顧客満足度の高いエアラインです。そのミントスタジオは、既にビジネスクラス市場を席巻していますが、近いうちに新しく導入されるA320neoにて、ビジネスクラス最大級のフルフラットシートが登場します。

次に名前が挙がっているのが、カタール航空のQsuite(キュースイート)です。2018年に導入されたQsuite(キュースイート)は、ビジネスクラス市場に革命を起こしました。すべての座席にスライド式のドアがあり、プライベートな空間を作ることができることはもちろんのこと、ペアシートを予約すればダブルベッドにもなり、隣接した4つの座席を予約すれば、4人で共有できるプライベートスペースが作れます。家族4人がテーブルを囲んで食事をすることも、ビジネスマン4人が一つのデスクを中心に機内会議をすることも可能です。

最後に日本の航空会社が紹介されました。「豪華さを求めない人は、全日空の777-300ERのファーストクラスThe Suiteを気にいるだろう」と、まず木目調のデザインが特徴のファーストクラスについても言及されています。そして、ビジネスクラスThe Roomは、全ての座席が通路に面していて、フルフラットのベッドにもなる座席は、二人がけソファほどに幅が広くでゆったりとしています。「ビジネスクラスのシートの中で最も広々としたものの一つだけど、ラグジュアリーというよりはオフィスのようなしつらえになっている」とされています。

妄想旅ならどんなクラスも乗り放題

記事の最後には「いつ誰とどこへ行くのか、移動にどれほどお金をかけたいかによって選ぶ座席は違う」と書かれていますが、そもそも現実に旅行に出られない今、妄想旅でならどんなクラスにも何度でも乗ることができます。各航空会社の公式サイトに3D映像が出ている座席もありますので、色々な夢の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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