外国人挙式カップルが日本のインバウンドを活性化! - ワタベウェディング株式会社


モリサワ

スペシャルコラム

★入念な調査を通して判断した香港の婚礼市場の高いポテンシャル香港人カップル

同社の海外店舗には、以前から「どうしたら海外で挙式できるか?」といった問い合わせは多かった。香港の婚礼市場は年間約5万組(香港政府統計処調べ)と大きな市場ではない。しかし、香港は親日的で顧客の特性やニーズとの親和性が高く、サービスを始めやすいと考え、1年半をかけた事前の市場調査を実施した。

社会主義国の中国では、宗教による「挙式」はなく、香港の婚姻制度で日本の戸籍管理にあたるものはないが、「宣誓式」による法的婚姻登記が義務づけられている。「宣誓式」以外の結婚行事は、婚礼写真を撮影し豪華なアルバムを作成すること、ホテルやレストランなどで華やかな披露宴を行うことなどが一般的。一方で、経済・社会の発展に伴い香港でも核家族化が進み、婚礼スタイルも多様化している。なかでも「海外挙式」は、狭い香港を抜け出し、海外の素敵な場所で記念写真を撮影する憧れ、ハネムーンにもなる合理性、法的手続きを行えば「宣誓式」に代替できるため注目が高まっている。さらに、国際都市・香港では、欧米文化や新しいものへの関心、理解度が高い文化的背景を持つ。出国率も71%と海外志向が高く、海外へのハネムーンが浸透しており、経済成長率、個人消費、購買力も高く、高級志向がみられる。

しかし、香港の海外挙式実施率は現状約3%(同社調べ)。「海外挙式に関する窓口の未整備、情報不足や準備・手続きへの不安」、現状の販売会社についても、当日の挙式は別会社が主催し、すべて規定パッケージプランでの卸販売となるため、「プラン組み立ての自由度がほとんどない商品への不満」「サービスクオリティに対する不安・満足度の低さ」が目立っていた。香港の人は海外挙式を「ぜひやりたい」、でも、海外挙式インフラが未整備。「情報不足」「商品不足」「品質」が課題であった。そこで同社では、日本で提供しているサービスをそのまま英語や中国語に翻訳し、現地の人を雇用、日本と同じ価格帯で販売したところ、通用することが判明したのである。こうした調査から、香港では、海外挙式に対する潜在需要・希求度ともに6割(同社調べ)と高く、海外でしか味わえない感動をつくる「海外挙式」という新しい結婚式のスタイルが急速に浸透していく可能性は高いと考え、進出に踏み切ったのである。

★海の見える教会での挙式に強い憧れ、こだわりを形に残したい香港人~香港市場の特性

2007年8月、100%出資子会社の現地法人「ワタベウェディング香港Ltd.」(正式登記は英語で[Watabe Wedding HK Limited])を設立、夫婦共働きが多いため、20~30代のウエディング世代が働くオフィス街にも近いセントラル地区に「ワタベウェディング香港店」を10月にオープンし、香港市場初となる香港人の海外挙式プロデュースサービスを開始した。英文版・中文版の同社ホームページ以外の事前告知を殆どしなかったがインターネットやクチコミを通してお客様からの問い合わせが殺到、8月の1ヶ月間で問い合わせが70件を超え、9月にはすでに12組が申し込み、反響は極めて大きかった。

香港では、同社ネットワークのハワイ、ミクロネシア、ヨーロッパ、オセアニア、北米、日本などのエリアで海外挙式をプロデュース・販売しているが、年間約200組の利用客の中でも1番人気は沖縄、次にグアムが続く。沖縄の人気は、香港―沖縄直行便運航開始の影響もある。 2008年12月にアクアグレイス・チャペルで挙式を行った香港人カップルは、日本が好きで、沖縄が一番美しい場所だから選んだとのことである。こんなに質の高いサービスは香港にはなく、友人に話したら皆、沖縄で挙式したがるとも話していた。青い海を背景にした沖縄でのリゾート挙式がアジア圏を中心とした外国人から注目を集めている。

香港での取扱商品価格は日本とほぼ同額であり、お客様は富裕層、新中間層(高収入を得る層)が中心。彼らの生活水準からハード面や快適性、安心感などの面でインフラの整っている沖縄を選ぶ方が多い。また、基本的に香港ではクリスチャンしかキリスト教式で挙式ができないが、日本ではそれが可能なことも魅力となっている。香港人にも純白のウエディングドレスが人気で、海の見える教会での挙式に強い憧れを持つ。

日本人のニーズと異なる点はいくつかある。自分たちのこだわりを形にしたいという写真に対する強い熱意である。日本人の場合、写真撮影の際にポーズをアドバイスしないといいショットが撮れないが、香港人は自ら派手なポージング(ハグやキスなど)をする。その2人のベストショットを納めた結婚写真を大きく引き伸ばし、披露宴で大々的にお披露目するのが典型的なスタイル。結婚写真を重視し、お金をかける香港や中国の人々からは、高い技術のカメラワークが求められる。同社では、中国・上海にアルバム製造工場を有しており、お客様の声を商品に反映しやすい体制を築いている。 香港の人々は、主にインターネットを通して情報収集、コンタクトをとる。ウエディング業者が一挙に出展するブライダルフェアで決断することも多い。香港にはトータルでブライダルをプロデュースする企業がなく、宝石店、衣裳店など個別に対応するため手間がかかる。ブライダル関連企業が集結するブライダルフェアは利便性が高い。そうした中でも、トータルでブライダルを任せられるワタベウェディングは、優位にある。

沖縄でのウエディングの場合、香港店で送客し、那覇店で受け入れるサポート体制がとられている。香港店は、現在8名のスタッフで対応、那覇店では、国内外のどのお客様にも対応できるように外国語が話せるスタッフなど配置し、プランナーやアテンダントなど、数人でチームを組み接客にあたる。外国人のお客様に対応する場合は、特に、コミュニケーション力、お客様の文化的背景、挙式についての知識を有する人材が求められるため、継続した人材教育も行われている。

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