萩村昌代(スペイン語通訳案内士) - 現役通訳案内士インタビュー

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現役通訳案内士インタビュー第2回

第2回「現役通訳案内士インタビュー」は、スペイン語通訳案内士、萩村昌代氏にお話をお伺いいたしました。現在JGA理事も兼任されている萩村氏は神奈川県在住で、スペイン語通訳案内士のほかにも複数のお仕事をされています。インタビュー当日も、早朝からのお仕事の合間を縫ってインタビューに応じていただきました。

Q1.通訳案内士になったきっかけを教えてください。

最初のきっかけは、大学2年の時に英米語科の先輩からガイド試験の予備校の説明会に出席してとても感動した、というお話を聞いたことです。この時初めて、ガイドのテストがあるということを知りました。その後この予備校に私も学生のころ週1~2回通学してみましたが、私はスペイン語専攻でしたし、学校が遠かったため、途中で通うことを断念しました。

スペイン語は高校1年の時に始めました。県立高校でしたが、1年生の時からスペイン語かフランス語を選択しなければならなかったので、母の勧めもあってスペイン語を選びました。
1998年からスペイン語の通訳学校に通い始めましたが、ある日学校にガイド試験願書が積んでありました。いろいろな資格試験がある英語と違って、ガイド試験はスペイン語の能力を公に証明する数少ない方法だったので受けてみました。2005年に3回目の受験で合格し、2006年に登録して仕事を始めました。今年で通訳案内士になって3年経つところです。

通訳案内士 萩村昌代氏

Q2.お仕事で心がけていらっしゃることは何ですか?

2日以上のツアーでは、初日にしっかりやる、ということです。初日にお客様からの信頼を得られるようにするのです。信頼を得ておけば、なにかトラブルがあったとしてもお客様に協力していただけます。

☆お客様の国によってスペイン語を使い分ける
スペイン語圏からはいろいろな国のお客様がいらっしゃいますので、同じスペイン語といっても国によって表現が違うことがあります。仕事では、そのお客様の国に合ったスペイン語を話すようにしています。これが信頼につながってゆくと思います。

お客様の半分はスペイン人、残りの半分が中南米からの方々です。メキシコの方が一番多く、次いでアルゼンチン、チリ・・・。プエルトリコはアメリカの自由連合州ですが、スペイン語を話す方がたくさんいらっしゃいます。スペイン語には国によって異なる表現があり、たとえば「バス」という言葉を表すにも何通りもの言い方があります。ですから、「バスにもどってください」と言う時にも気をつけて、お客様それぞれに合った言葉を使います。

☆スペイン語圏のお客様は話すことが大好き
また、スペイン語圏の方は話すことが好きで、自分から話したいと思っている方が多いと思います。そのため、観光案内をするだけではなく、お客様のいろいろな話しを聞いてあげるようにしています。お客様の中には普段はバリバリ仕事をしていらっしゃる方も多く、ストレスを抱えていてそれを発散するために旅行にいらしています。そのため、話を聞いてあげるだけでも大変喜ばれます。キャリアウーマンのお客様に、日本で女性が働くのは大変・・・といった話をしたら、「そうなのよ!」とお客様の方からたくさんお話しになることもありました(笑)。お客様のお話を聞くことで、お客様にこの時間を楽しいと思っていただきたいのです。

☆工夫して付加価値を
皆さん独自に工夫をされていますが、私も自分のツアーに何か付加価値をつけるようにしています。たとえば、本国を離れて日数が経っている方には本国の最新ニュースをインターネットでプリントアウトしてお渡しすると喜ばれます。メキシコ人のお客様には唐辛子を持って行ったり、山道を通る日は、車酔い防止のために飴を持って行きます。また、ご案内する場所の地図をよく手作りしますが、これは私のツアーでないと見られないものです。地図はコピーをとって大きくすることもあり、付箋紙にバスやレストランのマークを描き、その位置を動かしながら見せたりします。オリジナリティー、自分にしかないものを出したいと思っています。

オリジナルのハンドメイドマップ
通訳案内士 萩村昌代氏

Q3.どのようなお客様がいらっしゃるのですか?

純粋に観光目的のお客様の場合、いわゆる中流の方が多いようです。ファミリーやご年配のご夫婦、新婚カップル、といっても40代くらいの方もいらっしゃいます。パッケージ・ツアーであったり個人旅行であったりといろいろです。中南米は物価が低いこともあり、日本にいらっしゃるのはある程度お金のある方が多いようです。

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