第49回 通訳案内士インタビュー 海生郁子(かいお くにこ)氏

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第49回 通訳案内士インタビュー 海生郁子(かいお くにこ)氏 英語・スペイン語通訳案内士

今回は、広島在住の通訳案内士、海生郁子氏にインタビューしました。英語、スペイン語の2ヵ国語で通訳案内士の資格を持つ海生氏は、広島をはじめ西日本を中心にガイドおよび通訳として活躍し、2012年からはアサヒ・ウィークリーにコラムを執筆中です。
広島には、厳島神社と原爆ドームというふたつの世界遺産があります。インタビューでは、原爆ドームと同じく平和記念公園の中に位置し、原爆の資料が展示されている広島平和記念資料館での海外の人たちの反応や広島在住のガイドならではの思いなどを聞きました。

 

広島を中心にガイドと通訳

Q1.英語とスペイン語の2ヵ国語の資格をお持ちですが、各言語での資格を取られたのはいつですか。また、どちらの言語を使った仕事が多いですか?

1994年に英語、2010年にスペイン語の通訳案内士資格を取りました。
お客様は英語圏からいらっしゃる方が圧倒的に多いので、仕事も英語圏の方をご案内することが多いです。
スペインの方は、2008年のリーマン・ショック前には大勢いらしていたのですが、その後の経済危機で人数が落ち込みました。一方、中南米の方は増えています。

 

Q2.これまでにどのようなお仕事をされていたのですか?

広島を中心に西日本をガイドしています。広島には厳島神社と原爆ドームというふたつの世界遺産があるので、1年中を通して外国人向けの団体旅行ツアーが催行されています。
このほか、定期的にクルーズの船が寄港するので、そのお客様を案内することもあります。

広島ならではの仕事としては、学生さんなどの平和学習ツアーが毎年あります。オーストラリアやアメリカの方が多いですが、アジアの国々からもいらっしゃいます。
また、広島からは移民でハワイに行かれた方が多いので、ハワイからの日系人の方のツアーも毎年ご案内しています。

ガイドのほかに通訳もしています。1995年には、広島市の企画で行われた被爆50周年事業での随行通訳を務めました。この事業では平和についての歌を世界中から募集し、受賞した方々のコンサートが広島で開かれました。私はトリニダード・トバコの受賞者の方のお世話をしました。

これも通訳の仕事になりますが、2004年から2010年にかけては、広島に本社を置き日本で100円ショップダイソーを展開している大創産業の海外進出に伴うビジネス通訳をしました。
海外の出店に興味のある業者の方々がいらしたので英語と日本語の通訳をしたのですが、日本の商品に対して海外から非常に多くの関心を寄せられていることに驚きました。1ドルショップなどはいろいろな国にありますが、日本の商品はきめ細かく品揃えされていて、質がよいのだそうです。台所用品や化粧品などが特に注目されていました。

国内の店舗では、単に商品を売るだけでなく、店員さんが「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と大きな声で言ってくださいます。海外に店舗を開く段階では、日本の社員の方々がそうしたノウハウも商品としてとらえ、きめ細かく指導していたのが印象的です。店頭でお客様が広げて見た商品はすぐにたたむ、というような日本では普通に行われていることが外国の方にはなかなか難しいようでした。

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