第50回 通訳案内士インタビュー 池田美智子氏

第50回 通訳案内士インタビュー 池田美智子氏 英語・ポルトガル語通訳案内士

お陰様で、通訳案内士インタビューも50回目を迎えることができました。
これまで通訳案内士の方々のさまざまな働き方をご紹介してきましたが、今回は、英語通訳案内士としてキャリアをスタートさせた後、ポルトガル語通訳案内士、通訳、国際協力機構(JICA)研修監理員の分野にも活動の場を広げ、豊富な経験を持つ池田美智子氏にインタビューしました。

池田氏は学生時代にガイドを始めたのを皮切りに、1970年の大阪万博では公式通訳ホステスを務めました。その後、ガイドを続けながら通訳学校に通い、通訳としても実績を積んできました。
さらに、1988年からは国際協力機構(JICA)研修監理員として、海外からの研修員たちをサポートしています。長年のインバウンドへの携わりを通して日本の良さを紹介し、世界中に親日家を育てることの喜びを熱心に語ってくれました。

 

通訳案内士、通訳、JICA研修監理員として

Q1.通訳案内士、通訳、JICA研修監理員という異なる分野で、これまでどのような仕事をしてきたのですか?

通訳案内士の仕事を始めたのは大学3年のときでしたが、当時は1USドル360円の時代で、ユダヤ系アメリカ人のツアーのためにホテルのホスピタリティー・デスクで案内などもしていました。
大学卒業後は、企業には就職せずに、大阪万博の公式通訳ホステスとして各国からのVIPの接遇をしました。
その後も通訳案内士としてさまざまな経験をしてきましたが、最近では日米の旅行社からの依頼を中心に、観光旅行やインセンティブをはじめ多くのツアーに携わっています。

通訳案内士の仕事を続ける一方で1990年から5年間、通訳学校の会議通訳コースに通いました。以後は、商談、政府ミッション、国際スポーツイベントなどの逐次通訳もしています。

エネルギーや環境分野の通訳もたびたび経験してきました。通訳は専門家同士の話を理解しなければならないので、仕事を受けるたびに勉強を重ねているうちに石炭について関心を持つようになりました。仕事を通して現地視察に同行しているので、環境への負荷を減らして石炭を効率良く使う日本の技術などについても知識が増えました。

JICAの研修監理員は、日本のODAで開発途上国から派遣されてきた研修員のお世話、講義や視察の通訳、研修旅行の案内などをします。
研修員に対しては、観光客に対するのとは異なった厳しさや対応も必要です。いつも時間に遅れる人がいる場合、自費を使って楽しさを求めて来てくださっている観光客に対しては、時間を守ることによるメリットを丁寧に説明して、ご協力いただけるようにうまく取り計らわなくてはなりません。
これに対して、遅刻しがちな研修員に対しては、選ばれて研修に参加している自覚と責任をきちんと理解させ注意しないと有意義な研修になりません。日本に来た機会に時間厳守を学ぶのは、研修員にとって将来役に立つことだと思っています。

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