現役通訳案内士インタビュー第2回 萩村昌代(スペイン語通訳案内士)

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現役通訳案内士インタビュー第2回

Q4.お客様は日本の何に魅力を感じられ、何をやりたいと思っていらっしゃるのですか?

アニメーションの影響が強いです。子どもさんがいらっしゃる場合、アニメの本を買いたがるようです。また、アメリカ人が書いて映画化もされた芸者についての小説を知っている方が多く、彼らの中では着物を着た人はみな芸者で、日本には着物を着た人がたくさんいると思っている人がいます(笑)。

Q5.通訳案内士としての始めての仕事について、その時の様子をお聞かせください。

最初の仕事は忘れられません。スペインからの新婚のご夫婦で、4日間ほどの個人ツアーでいらっしゃいました。ご主人が36歳、奥様が42歳でそれぞれが会社を経営していらっしゃいました。前々日にこの仕事の依頼を受けました。富士山ツアーが含まれていましたが、下見に行く時間もありませんでした。時期は4月の中旬で、雪が残っていました。富士山の観光では5合目で車を降りて、写真を撮るのが普通です。私もこの通りにしようと車を降りようとしたところ、奥様が「何のためにここで降りるの?」と聞かれたのです。私はプログラムに入っているから、と返事しましたが、「富士山は見えないじゃない。」と言われ、そのまま車を降りずに帰りました。アジア系の観光客にとっては雪が珍しいらしく、はしゃいでいましたが、ヨーロッパの人には雪は珍しくなかったのでしょう。この時に大変戸惑ってしまい、どう対応していいかわからなかったのですが、今思うともっと臨機応変に対応できたんじゃないかと思います。

☆臨機応変なスケジュール調整
団体旅行の場合、皆さんガイドの指示に従うことが多いのですが、ハイヤーを使った個人ツアーの場合、お客様の意見を最優先にします。こうした場合、スケジュールの対処をしなければなりません。どこで時間調整するかは経験を積むことでわかってきます。時間が余ったり、足りなかったり、お天気、渋滞などいろいろな事情によって変わってきます。

時間が余った場合には、当初は行く予定に入っていなかったところに行くこともあります。この場合、神社やショッピングなどお金のかかからないところをオプションとしてあげ、お客様のご意向を聞きます。あるいは、「お金がかかってもいいですか?」と聞いたうえで、入場料のかかるところをご案内します。例えば箱根であれば、美術館や、歴史的に重要な関所博物館などがこれにあたります。このように、ご案内する土地についての知識は欠かせません。

ガイディングの様子(お清めの説明)
通訳案内士 萩村昌代氏

Q6.お仕事はどのくらいこなされているのですか?

私はガイド業が専業ではないので、ガイドとして働いているのは年間90日ほどとガイドとしてはそれほど多くないと思います。その他に、スペイン語の通訳や翻訳、スペイン語圏の外国人のための日本語教育の仕事などをしているので、優先順位をつけてスケジュールを組んでいます。

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