現役通訳案内士インタビュー第4回 三宅美智子氏(中国語通訳案内士)

ログイン・登録

第4回 三宅美智子氏(中国語通訳案内士)

Q6. 日本のインバウンドの受け入れで改善すべき点など、普段お客様をアテンドしていて感じることはありますか?

日本の多くの自治体や観光地では、中国語表記の看板や多言語のパンフレットをはじめ、情報提供を充実しており、中国のお客様から評価されています。但し、時々、不十分な訳文や意味不明な訳文が目に触れることもあります。例えば船などでの案内パンフレットに中国語の誤訳を発見したり、読んで意味が分からなかった経験もありましたね。もう少し訳し方に工夫が必要だと感じる部分も見受けられます。「良いインプット・良いアウトプット」ということですね。

☆通訳ガイドの社会認知度を高めて欲しい
また、ガイドが果たす役割について、認識を高めて欲しいと思います。同じ風景を見る場合でも、ガイドの説明によっては感じるものも変わるのではないでしょうか。観光業はハード面だけでなく、ソフト面も大変大事です。観光資源というのは、美しい山や川はもちろん、その魅力を情熱と誇りを持って伝えていく人的な資源も含むと思います。インバウンドを振興するには、通訳案内士を中心とする人材育成が大切。ですから専門職たる通訳ガイドの果たす役割に社会から関心を寄せて頂きたいと思います。

Q7. 通訳案内士の魅力は何ですか?

様々な視点から日本を更に理解できることです。グローバルな視点で人と接する機会が多いからでしょう。また、幅広い知識・教養が問われますが、一番この仕事の難しい点であり、やりがいでもあると思います。常に世の中や人々に関心を持てるので、とても有難い、楽しいお仕事です。私にとって、日本は第二の祖国です。日本の良さを同胞である中国の皆様に伝え、日中友好の架け橋になる仕事に携えるのは使命であり、何よりの嬉しいことです。

初めて日本にいらっしゃったお客様から、「日本に対する考え方が変わった。また是非来日したい」と言われると大変嬉しく思います。

Q8. お客様をアテンドされる際に気をつけていることや工夫していることはありますか?

☆さりげないユーモアがポイント
通訳案内士は国と国を結ぶ民間外交間であり親善の役割を持っていますので、日本をより理解し、お客様にもっと日本を好きになってもらいたいという思いを常に持って仕事に臨んでいます。ガイドの知識は深く掘りさげて勉強する必要がありますが、しかし、お客様はガイドの講義を聞くために来た訳ではありません。さりげないユーモアを交えることで、難しく硬い話をいかに分かりやすく楽しく説明するかを工夫しています。日頃からアナウンサーの講座に行ったり、落語を聞いたりして感性を高めるようにしています。ガイドとして、いかに個人の感性を高めていくかが重要だと思っています。これはライフワークですね。

インタビュー一覧一覧へ戻る