現役通訳案内士インタビュー木脇祐香理氏(英語通訳案内士)

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木脇祐香理氏(英語通訳案内士)

Q11. お客様からのリクエストで、驚いたものや困ったものがありましたらお教えください。

☆カレー粉で豆腐を味付け
お客様の宗教上による食事制限には、困ることがありますね。日本は精進料理がある国にもかかわらず、ベジタリアンに対する理解があまりないように思います。インドからのベジタリアンのお客様には、どうしても豆腐料理や野菜炒めといった、味付けの薄い料理ばかりをお出しすることになってしまい、申し訳なく思います。可能であれば、カレー粉で味付けをするようお願いするようにしています。また敬虔なユダヤ教やイスラム教のお客様の場合、コーシャ食やハラールなど食事の規則も厳しいので配慮が必要です。こういった食事に関するリクエストは事前に教えてもらえる場合は良いのですが、当日言われてしまうと、後のスケジュールのこともあり、なかなか対応するのが難しいですね。

 

以下2つは前回インタビューさせていただいた三宅氏からのご質問です。

Q12. ガイドとして精力的に活動していらっしゃるお姿に同期として大変嬉しく思います。通訳ガイドの仕事において一番やり甲斐を感じるところは何ですか?一番難しいところは何でしょうかをお聞かせ頂けますか?

お客様が「一つ利口になった」と喜ばれるなど、お客様に新しい視点を持っていただけた時、またそのきっかけを作る「窓口」や「橋渡し」になれたと思った瞬間、非常にやりがいを感じます。通訳案内士の大事な役割は、観光地の地元の人やバスドライバーの方に対しても、外国のお客様との「橋渡し」になることだと思っています。日本人の方にも、外国のお客様に心を開いて交流を図ってもらいたいという気持ちを強く持っています。双方の立場に立ち、その「橋渡し」を上手く行うのも、通訳案内士の面白味だと思っています。

難しいところは、添乗業務との両立ですね。今のガイド試験は、添乗員と通訳案内士が同じツアーに同行するという古い体制に基づいています。試験で問われるのは知識のみですが、実際の現場では添乗業務のスキルも大変重要です。実際、ガイディングのミスよりも添乗業務におけるミスの方が致命的な問題になることが多いです。添乗業務をしっかりこなしつつ、お客様に満足していただける内容の濃いガイディングをするのは非常に難しく感じます。

取材を終えて
ツアー先の土地へ「よそ者」としてではなく、「愛着」を持って行くという木脇氏の姿勢に大変共感致しました。外国人のお客様だけではなく、地元の人やバスドライバーの方たちなど日本人側のことも考え、双方の「橋渡し」の役割を果たそうと努力されているお姿は、大変活き活きとしていらっしゃいました。 取材へのご協力誠にありがとうございました。

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