現役通訳案内士インタビュー 中楚ひとみ氏(ドイツ語通訳案内士)

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中楚ひとみ氏(ドイツ語通訳案内士)

【以下2つは前回インタビューさせていただいた木脇氏からのご質問です。】

Q9. ドイツ語圏のお客様に特に評判の良い対象と悪い対象がありましたら、お教えください。

ドイツ人のお客様に限ることではないと思いますが、忍者寺として人気のある、金沢の妙立寺と京都の二条陣屋は大変お客様に喜ばれます。隠し階段や二枚戸などのからくりがとても楽しく、また前者は英語の説明ファイルもその場で貸していただけるので、とても良い観光スポットだと思います。

また金沢から45分ほどの千里浜なぎさドライブウェイという、砂浜を車で走れる海岸も好評です。海から遠いところに住んでらっしゃるお客様が多いので、かなり喜ばれます。バスを飛び出して裸足で砂浜を楽しむお客様が多く、バスの中が汚れてしまうので、運転手の方のご協力とご理解が不可欠ですが・・・(笑)。

不評なのは、地下街。駅と駅を結ぶショッピング街など日本人は便利だと思うのですが、外が大雨でなければ、ふだん太陽の少ない国に住むドイツ人は、むやみに地下に潜ることに納得しません!(笑)

Q10. ガイドの仕事に際して、絶対これは持って行くという商売道具はありますか?

多くの通訳案内士さんが作ってらっしゃると思いますが、長いバスでの移動中も楽しんでもらえるように、皇室関係の写真や政治に関する記事などを集めた、写真アルバム(スクラップブック)を必ず持って行きます。また日本人の仕事と年収といったデータ情報も、目で楽しんでもらえるように表を作成するなどの工夫もしています。

日本について説明する時は、年号などの数字や出来事を羅列するのではなく、例えば「英国留学中ノイローゼになった作家の夏目漱石」「草食系男子」など、人にまつわる話に重点を置きます。常に「人間の気配」が感じられ、現代日本と日本人の姿をよりよく捉えていただけるツアーが私の理想です。

中楚ひとみ

取材を終えて

「通訳案内士は料理人のようなもの」という表現がとてもユニークであり、 通訳案内士の仕事を表現する素敵な言葉だと思いました。 「与えられた条件でいかにトータル的な面白さを演出するかが腕の見せ所で、 またガイド自身の楽しみ、喜びでもあります」と活き活きと語られる中楚氏と向き合っていると、 和気あいあいとした楽しい雰囲気に包まれたツアーの様子が目に浮かぶようでした。 これからも笑いと驚きに満ちたツアーで多くのお客様を楽しませてください。
インタビューのご協力、誠にありがとうございました。


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