渡邊さんインタビュー記事レポート

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渡邊さんインタビュー記事レポート

Q3. お客様は日本の何に魅力を感じ、どのような体験を希望されることが多いですか 。

☆自国にはないものをお客様は求めています。

どの地域からのお客様かによって異なりますね。多国籍ツアーのお仕事だと、それぞれの違いが見えて面白いです。

例えば、東南アジアからのお客様は、雪を見ると大変はしゃいで、雪遊びを楽しまれる方が多いです。北米の歴史の浅い国からのお客様は、日本の伝統的な建物や文化に魅力を感じられているようです。またヨーロッパのお客様には、東京タワーの前に増上寺があったりと、新旧のコントラストが感じられる場所が面白いようです。明治神宮も都会のド真ん中にありますよね。同じ街中で違う表情が楽しめることに魅力を感じるのではないでしょうか。中国のお客様には、やはり都市部でのショッピングが人気あります。

どの地域のお客様も、自国にはないものを日本に求めていらっしゃいます。

Q4. お客様をアテンドする上で工夫されていることは何ですか。

☆全て「バランス良く」

一番気を付けていることは、自分が楽しむということですね。これは、カナダでガイドの仕事をしていた時に先輩から学んだことなのですが、自分が楽しんでいれば自然に笑顔が生まれ、ホスピタリティーも向上するものだと思っています。

全てにおいてバランスを大切にしています。エージェントさんとお客様の中立な立場を保ったり、ガイディングと旅程管理を上手く両立したりと、色んな面で「バランス良く」を心掛けています。また一方的にマイクで話すのではなく、時にはマイクを置いて、お客様と個人的な話しもするように工夫しています。

ホームステイなどがある学生ツアーでは
みんな緊張しています。
ホストファミリーに会う前には日本語
レッスンは定番です。

Q5. 日本のインバウンドの受け入れで改善すべき点や問題点など、普段お客様をアテンドしていて感じることはありますか?

☆通訳案内士を巻き込んだキャンペーン展開を!

あまり普段使わない施設に行ったりすると、外国人観光客の受け入れに慣れてないなと感じることがあります。受け入れ側にはもっと外国人観光客について研究し、国民性を踏まえた対応をして欲しいと思っています。例えば、食事にはいつも困ります。日本人のお客様であれば作り置きの冷たいお弁当も美味しく食べていただけますが、外国人のお客様には冷たいお食事は抵抗があるようです。また、ベジタリアンや宗教的な食事制限などがあるお客様も国によっては多数いらっしゃいます。こういった特別対応をレストランにお願いしても嫌がられてしまうことがあります。またベジタリアンといっても日本食に当たり前のように使われている魚出汁にまでなかなか気づいてはいただけません。ガイドは間に挟まれて右往左往してしまうことが多いのですが、施設様にも外国文化を理解していただきご協力いただければと思います。
逆に施設様にアドバイスさせていただいたことが、次のツアーに改善されてたりすることも多々あり、そういうのを見ると積極的だなぁと嬉しくなります。

海外からのお客様について研究をする際に、現場やお客様からの生の声に精通している通訳案内士を、アドバイザーとして活用していただけたらと思います。今年はVJYで様々なキャンペーンを政府が行っていますが、我々通訳案内士に直接の情報提供はありません。「お客様にここを紹介して欲しい」「こういうアテンドをして欲しい」といった要請を、直接私たちにしていただきたいです。

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