第9回現役通訳案内士インタビュー 矢倉瑞夏氏

ログイン・登録

Guide Interview 第9回 通訳案内士インタビュー 矢倉瑞夏氏 フランス語の通訳案内士

★仕事にはいつも工夫を!

Q5. お仕事をなさるうえで、気をつけていらっしゃることはなんですか?

おもに次の3つのことに気をつけています。
① お客様との信頼関係を築くこと
初日あるいは2日目の早い段階で信頼関係を築くことに心を砕いています。そのためにもお客様をよく観察しています!
また、ガイディングの面で信頼していただくために、日本文化、日本人の宗教観を語る上で避けて通れない神道と仏教の違いをきちんと説明しています。特に神道は日本固有のものなので、早いうちにしっかり説明しておくと、その後のガイディングがスムーズになります。

② 「愛嬌」と「度胸」を前面に出すこと
「愛嬌」とは、笑顔、ホスピタリティ、そして豊富な話題を共有することです。
「度胸」とは臆せずに肝をすえることで、リーダーシップにつながります。通訳案内士は黒子に徹していたのでは、お客様から評価してもらえない。このことは失敗から学びました。

③ 自分の見せ方を意識すること
「イメージ通り」と「意外性」の両面を兼備することです。イメージ通りとは、例えば、旅館や茶室における立居振る舞いなどです。お客様は日本女性の代表としてご覧になっているわけですから。意外性とは、例えば女性が武道や刀剣、車に詳しいとちょっと予想外の驚きがありませんか。ある意味、恋愛と同じですね。フランスは「アムール(愛)」の国ですから(笑)。

Q6. お仕事の必需品や工夫されていることはありますか?

自分で工夫して用意しているものには、次のようなものがあります。

① テーマ別のガイディング・ノート
テーマ別に(交通、労働、住居、女性、食、スポーツ、年中行事など)ガイティングのポイントを書いたノートです。ネットや本、新聞などから情報を得るばかりでなく、実践を重ねてお客様の反応を見て、リクエストに合うよう話題の展開や切り口を進化させています。この夏、改訂版を作りました!

② 迷子対策用マップ
お客様が迷われやすい原宿、銀座、浅草の地図をコピーして配り、自由時間の後、全員再集合できるよう工夫しています。万一に備え、宿泊先のホテルまでの交通手段や連絡先も書いてあります。

③ クロスワード・パズル
もともと日光で渋滞に巻き込まれたときの対策として考案した自作のクロスワード・パズルです。答えには相撲、さくら、そば、将軍、沖縄などの日本語を入れるようになっています。答え合わせをしながら、それぞれの言葉から話題をふくらませることができますし、それまでの日程ですでに説明したことをお客様が復習する機会にもなります。

インタビュー一覧一覧へ戻る