第10回通訳案内士インタビュー 平沢均美氏

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Guide Interview 第10回通訳案内士インタビュー 平沢均美氏 英語通訳案内士

長野県在住の通訳案内士として

Q4.仕事をするうえで、気をつけていることは何ですか?

地域の人口、産業、生産物、郷土色などについての知識を仕入れるようにしています。高山や白川郷については海外でも情報が豊富で、お客様は訪問地についてよく調べていらっしゃいます。
また、食事場所の選択は任されることが多いので、そば、五平餅、焼いた岩魚や鮎といった郷土食を出すお店にご案内するように心がけています。特に漬物などの保存食の伝統は、地方では現在も連綿と引き継がれていて、そういう智慧の詰まった日本の食文化を伝えたいと考えています。

Q5.仕事の必需品や工夫していることを教えてください

①団体のお客様をご案内する時には、自由時間の後で迷わずに再集合できるよう、スケッチブックにバスを降りてから再集合場所までの地図を描いて持参しお見せしています。

②個人のお客様はこだわりを持って一つひとつのものをご覧になることが多いので、どの時代にどういうものが作られたのかを理解しやすいよう、手製の年表をお渡ししています。
長野のガイドとしてツアー全体の中で東京と京都の間をつなぐ部分をご案内する役割を担っているので、関東と関西の違いや将軍と天皇の違いをわかり易く説明するよう意識しています。

③長野の案内では松本城は必ず押さえておかなければならない場所なので、徳川家康、豊臣秀吉、石川数正の肖像画をお見せして侍の話をするとお客様は非常に関心を示されます。そのほか、城や芸妓さんの写真もお見せします。

Q6.「長野県通訳ガイドネット」について教えてください。

通訳案内士を社会に認知してもらい仕事につなげていこうと、先輩通訳案内士の方が5~6年前に立ち上げたネットワークで、現在メンバーは12~3名います。その先輩が、参加したガイド団体の研修で「地方の通訳案内士が仕事を得るのは難しい」と聞き、危機感を感じて長野県庁に足を運ばれました。
しかし、県では通訳案内士の制度自体が知られていないことがわかり、これがガイドネット発足のきっかけになりました。今のところまだ仕事につながっていませんが、私を含め3名は常時仕事を受けることができる態勢で、それぞれ英語、ロシア語、イタリア語が専門です。

長野県通訳ガイドネット http://nagano9.web.fc2.com/


Q7.長野県内でお客様に人気のある場所はどこですか?理由も教えてください。

長野県の代表的な観光地である松本城には城主が切腹をする部屋があり、実際には切腹は行なわれなかったにもかかわらず、お客様は大変関心を寄せられます。

また、地獄谷は自然の中で日本猿が温泉に入ることで人気を集めていて、ここを訪れる方の60~70%は外国の方ではないかと思います。
春に生まれた子猿が初秋から翌年の春にかけて温泉に入る姿が、人間に似ていてかわいいと評判です。ここの猿たちは少しだけ餌付けされており、おとなしいのが特徴です。

Q8.仕事のための情報収集や研修の受講はどのようになさっているのですか?

私は(協)全日本通訳案内士連盟(JFG)に入っているので、JFGが行う全国規模の研修にはできるだけ参加しています。また、長野県通訳ガイドネットの事務局を担当し、地元を知るためにメンバーと一緒に松本、長野、諏訪、木曽、地獄谷といった県内の主な観光地で研修しました。
こうした活動を通して、県や市町村の観光課の方々や旅館の女将さんたちとつながりができ、お客様をお連れしたときに特別な配慮をしていただくこともあります。

(協)全日本通訳案内士連盟(JFG) http://www.jfg.to/

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