第13回通訳案内士インタビュー 城山(じょうやま)久美子氏

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Guide Interview 第13回 通訳案内士インタビュー 城山(じょうやま)久美子 氏 英語・イタリア語・フランス語通訳案内士

◆増加するイタリア人観光客

Q4.英語、イタリア語、フランス語を話すお客様にそれぞれの特徴があれば教えてください。

イタリア人はイタリア語を話すとすぐに心を開いてくれます。
一方、英語圏の方やフランス人はこちらが彼らの言葉を話しても当然と思われるようです。
イタリア人とフランス人は自国文化へのプライドが、英語圏に比べて高いです。
イタリア人とフランス人を比較すると、日本文化への造詣が深い方はフランス人に多いようです。しかし、近年はイタリアの方もサブカルチャーを通して日本のことをよくご存知です。

Q5.お客様に人気のある場所はどこですか?

英語圏では、イギリス人が庭園巡りのツアーをよくします。
ラテン系の人には、高山、白川郷、金沢のほか、伊勢神宮、熊野古道などのパワ―スポットも最近注目されています。フランス人は高野山が特にお気に入りのようです。京都や奈良ももちろん喜ばれます。

Q6.資格を取られてからこれまでの、通訳案内士をめぐる環境の変化を教えてください。

80年代には英語の仕事が圧倒的に多かったのですが、90年代からはイタリア語の仕事の件数が増えました。その一方でイタリア語ガイドの数がまだ少ないため、イタリア語の仕事をする機会が多くなっています。
10年くらい前まではイタリアからはインセンティブやイベントでみえるお客様がほとんどでしたが、最近は自費で観光にいらっしゃる方が増えてきました。
以前は日本ではイタリア語ガイドは皆無に近く無免許の人たちが就業していましたが、最近は試験合格者が免許を宝の持ち腐れにしないで、ガイドを始めることが多くなりました。
通訳案内士試験の合格者が増加し過ぎて、質にばらつきが出ているように感じます。仕事を得るためにお客様にプレゼントやサービス残業をするなど、過当なサービス競争をしています。通訳案内士は頭、体、気を使う仕事です。過剰サービスで疲れることなく、いつもベストコンディションで仕事できるよう、プロ意識を持って決まった範囲で最大の努力をするべきです。
無免許ガイドを国が取り締まらないのは最大の愚行です。曲がりなりにも法治国家であるし、真の観光立国をめざすのであれば、きちんと取り締まるべきです。

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