第15回 現役通訳案内士インタビュー 「日本文化と歴史探訪会」(JCC) 会長 橋本充秀氏

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Guide Interview 第15回 通訳案内士インタビュー 橋本充秀(はしもと のぶひで)氏 英語通訳案内士

理想の研修実施のためにガイド団体を設立

Q5.JCC設立の経緯を教えてください。

団体名は「日本文化と歴史探訪会」JCC (Japan Culture Club)といいます。当初、某通訳案内士団体に入会したのですが、情報入手に対して支払う対価の費用対効果を考え、退会しました。また、理想とする研修をしてゆきたいという思いがあり、2009年にJCCを設立しました。

Q6.JCCはどのような活動をしているのですか?

主に座学とウォーキングを取り入れたユニークでマニアックな研修をしています。1の説明をするには、10の知識が必要です。でも、お客様は勉強をしに来ているのではないので、知識をどう料理するかはガイドの腕にかかっています。要は楽しんで、帰国してもらえればガイディングは成功だと思います。そのための、知識を付けるお手伝いをしたいと思っています。そして、座学の後にウォーキングツアーをして、実際に目で見て、自分で感じて、知識を自分のものとするのです。

昨年は日本観光振興協会を通して、中小企業庁から補助金をいただけたので、「英語落語」、「歌舞伎職人に学ぶ」、「戦艦三笠」、「軍港クルーズ」、「日産追浜工場」、「追浜リサイクル工場」、「通訳案内士のための建築学」、「表参道・明治神宮前~根津美術館」、「軍事都市としての鎌倉」、「鎌倉幕府跡~巨福呂坂切通し跡のウォーキングツアー」、「甲冑」、「靖国神社」、「日光」などの研修をすべて無料で行いました。

Q7.通訳案内士を取り巻く環境は厳しくなっていますが、今後は通訳案内士に何が求められるとお考えですか?

5月13日、総合特区法案は、衆議院内閣委員会を通過したようです。総合特区法案(※注)のなかで、総合特区通訳案内士というのが提案されていますが、うまくいく訳はないと思います。何年後先かはわかりませんが、「やはり、国家資格を持った通訳案内士でないとだめだ」というようになると思います。その日の為に我々は粛々と研修を続け、研鑽に励み実力を蓄えておくしかないと思います。

(※注)総合特区法案:
政府が日本の新成長戦略に基づき、総合特区制度を創設するための法案。この法案をめぐっては、総合特区内では研修を通してガイドの資質管理を行うことで通訳案内士以外の者が有償でガイド業務を行なうことを認め、名称独占も無くなるという方向に複数の通訳案内士団体が反対を唱えている。

Q8.JCCは今後どのような活動をしてゆく予定ですか?

座学で知識を、ウォーキングでその知識を自分のものにするという研修主体で行くのは変わりません。
今年度は、一人では下見に行きづらいような地方での研修も行っていきたいと思っています。
当団体では、通訳案内士の為になるのであれば、基本的には何でもありです。研修では資料をよく作成していますが、その資料も門外不出でもなんでもなく、どのような使われ方をしても構いません。また、研修時には写真不可の場所を除いて、写真撮影も全く自由です。研修会の後に行う「反省会」と称する情報交換会も楽しいのです。会員数は100名近くになっています。

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