第19回 通訳案内士インタビュー 石井礼子氏

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Guide Interview 第19回 通訳案内士インタビュー 石井礼子氏 スペイン語通訳案内士

経験は無駄にならない!

Q4.通訳案内士になられてからこれまでどのようなお仕事をしてこられましたか?

6年間留学したスペインから1984年に帰国するとすぐに通訳案内士の資格を取り、翌年から仕事を始めました。当時は中南米からのお客様がほとんどでした。仕事を始めて数か月後には、国内各地を案内して回るスルーと呼ばれる仕事もエージェントさんから任せていただけるようになりました。
こうして2年働いた後、結婚して仕事から離れました。

その後20数年の間に3人の子育てと介護を終え、2007年に復帰しました。
ちょうどヨーロッパからのお客様が増えていた時期だったこともあり仕事は順調に受けることができました。

復帰翌年には都内、日光、箱根、高山、白川郷、金沢を回り、京都で関西のガイドさんに引き継ぐ定期的なツアーを任せていただき、このツアーは、英語以外の言語でありながら集客数が多かったということで、JATAのツアーオブザイヤー2009年国内旅行部門で観光庁長官賞を受賞しました。ガイドとして携わった一員としてささやかながらも貢献することができ、自分の中での達成感につながりました。

最近では、震災で被災した福島県双葉町の方々を支援する夏祭りが8月に開催され、その司会の補佐をしました。このイベントには12の在日大使館をはじめ多くの団体が協力し、通訳案内士も参加して、都内のツアーや料理の提供のほか、三味線の演奏、日本舞踊などさまざまな催しを行いました。また、長野智行氏のビデオクリップにも参加させていただきました。

9月には、コロンビア大統領とそのご家族が来日なさり、大統領夫人と2人のご子息が着物と袴を着て出席したお茶会で通訳をしました。こちらもほかの通訳案内士の方々と協力して行った仕事です。

例年ですと特に夏・秋はガイドの仕事に追われ、なかなか仕事以外の方とはお付き合いの機会がないのですが、今年はこうしたことを通じていろいろな方々と交流することができて、別の意味で充実した日々を送らせていただいております。

Q5.通訳案内士のお仕事を長い間休んでおられましたが、再開されてみていかがですか?

仕事を再開した時には時代の流れとともにご案内する場所が変わっていたので、ガイド団体の新人研修を受けなおして勉強しました。

昔は日本にいらっしゃるお客様はご年配の方が多かったので、若いころは覚えたことを説明していただけでしたが、今では自分と同世代のお客様とお互いの経験を話すことができ、また新婚旅行でいらっしゃる若いお客様も我が子のように感じられ、仕事を休んでいた間のさまざまな経験が生かせるので、独身の時に比べ何十倍もやりがいを感じています。
通訳案内士の資格を取得してもさまざまな事情で仕事をすることができない方もいらっしゃると思いますが、経験は無駄にはならないので、是非勉強を続けられると良いと思います。人生に無駄なことなどありません!

Q6.震災および原発事故のお仕事への影響はどの程度ですか?

昨年は、1月から9月までにガイドの仕事が106日入っていましたが、今年は33日に減り、ガイドの仕事のほかに空港での送迎斡旋業務を7日しました。10月に予定されていた大きなツアーもキャンセルになっています。
けれども、11月には私がご案内するツアーに過去2回ご参加くださっているスペイン人のお客様がまた来日され、今回は別のコースをご案内することになっているので、今から楽しみにしています。

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