第20回 通訳案内士インタビュー 酒井かおり氏

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Guide Interview 第20回 通訳案内士インタビュー 酒井かおり氏 英語通訳案内士

英語落語でトレーニング

Q6.なぜ英語落語を始められたのですか?

2007年に上方落語の"桂かい枝さん"の英語落語会を偶然ネットで見つけ会場に行ってみると、かい枝さんの指導を受けているグループの方もいらしていました。その方々の英語落語発表会を見に来るように誘われたのがきっかけとなり、グル―プに参加しました。今では道産子亭のんきの名で年に1度発表会に出演しています。もともと日本文化に興味があり、英語を使った仕事をしていることもあり、人前で話すことに対するアレルギーがなかったので、英語落語に興味を持つ度合いが高かったのだと思います。

英語落語をやるようになって、ガイディングでの間の取り方が良くなり、メリハリがつくようになったと言われます。また、世界各国の方々をご案内する英語通訳案内士にとって、お客様を見て臨機応変に対応することが求められる落語は、人を楽しませるトレーニングにもなっています。

Q7.英語落語のどんなところが難しいですか?

落語の練習は、自分の好きな落語家さんの落語をDVD等で見て覚え、実際に演じて講評していただき、また自分で練習するという形で行っています。見て真似して練習することの繰り返しで、手取り足取り教えていただくのではないところが難しいです。

英語落語は新しい分野でまだやっている人が少ないこともあり、思い切ったジェスチャーを加えるといった面白さがありますが、同時にそれが難しい点でもあります。また、面白いセリフを効果的に言うには間の取り方が大事なのは日本語でも英語でも共通ですが、適切な間の取り方は毎回異なります。聞いている方々の様子や雰囲気などから、その場にしかない間を察知するのは難しいです。

落語をはじめ古典芸能は見る人にも教養の下地を求めます。落語ではそうした下地がないと落ちがわからないこともあります。外国の方々にわかっていただくのは難しいですが、それをわかるようにするのが英語落語だと思います。

Q8.外国の方に好評なのはどんな落語ですか?

身振りなどに動きのあるものが好まれるようです。英語落語には古典落語を英訳したものと、外国人のために英語で作った創作落語があります。古典は時代背景を知らないとわかりにくいので、外国の方には現代ものの方がわかりやすいようですが、それも話し手のパフォーマンス次第だと思います。

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