第20回 通訳案内士インタビュー 酒井かおり氏

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Guide Interview 第20回 通訳案内士インタビュー 酒井かおり氏 英語通訳案内士

通訳案内士としてボランティア体験を語る

Q9.外国人向けボランティア・ツアーに参加されたそうですが、どのようなツアーだったのですか?

被災地でのボランティアを是非やってみたいと思っていたので9月1日から4日までのツアーに参加し、宮城県で泥にまみれた写真や手紙、衣類などのクリーニングやゴミの選別、運搬、側溝の泥出しをしました。
海外からはアメリカ、デンマークからいらした5人の方々が、日本からは他の通訳案内士の方も参加しておられました。外国人を対象としたこのようなツアーは、ボランティアをするために来日したい方々への便宜の他に、旅行会社さんが参加した方々に帰国後それぞれの国で日本での体験を伝えてほしいという意図をもって、主催されているようです。

通訳案内士として、日本で何が起き、日本人はどうしたのか、今後どうなっていくのかを語らなければなりません。自分で感じたことでないと伝えられないので、現地での体験は貴重でした。

Q10.(前回インタビューさせていただいた石井礼子氏からの質問です)ボランティア・ツアーに参加された外国人の方々は、どんなきっかけで参加されたのですか?また、日本にこうしたツアーがあることは一般に知られているのですか?

私が参加したボランティア・ツアーには、日本が好きで何回も来日していて、今回は1か月間の日本旅行の間に参加なさったデンマークの方や、アメリカを襲ったハリケーン、カトリーナで自宅を失った時に日本を含む世界中の人たちから助けてもらったので恩返しのつもりで参加したというアメリカの方などがいらっしゃいました。

それほど多くの外国人向けボランティア・ツアーが催行されているわけではないので、海外では広く知られてはいないと思います。参加された方々はネットで探したとおっしゃっていました。また、海外の旅行会社のアドバイスで参加した方もいらっしゃいました。

ボランティア・ツアーは時間や費用がかかるので集客の面で難しいこともあるのですが、天災や事故はどこでも起こり得るものなので、今後は海外の防災関係者の方などに、日本がどういう被害を受け、どう復興していくのかを見てもらうなどの可能性はあると思います。

<取材後記>
お仕事の合間を縫って英語落語やボランティア・ツアーに参加される積極的なご活動ぶりをお伺いしました。これらは一見全く異質のもののようですが、酒井氏の中では、お客様に楽しんでいただき日本について語るという通訳案内士の仕事に不可欠な軸がしっかりと通っていました。日々さまざまな形で学び仕事に役立てておられる姿勢が、震災時の冷静な対処につながったのだと思います。

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