第21回 通訳案内士インタビュー 福島直之氏

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Guide Interview 第21回 通訳案内士インタビュー 福島直之氏 韓国語通訳案内士

大きく変化した韓国人の旅行

Q1.通訳案内士になられてからこれまでどのようなお仕事をしてこられましたか?

2008年に通訳案内士の資格を取得しましたが、当時の団体旅行では、韓国から添乗して来るスルーガイドとよばれる人たちがお客様を案内していたため、日本にいる通訳案内士の仕事は多くありませんでした。そこで、私は個人でいらしたお客様を中心に仕事を始めました。

その後、日本は観光立国を掲げました。訪日外国人客1千万人を目指す動きの中で、昨年からはインセンティブ、ファム・ツアー、MICEなどの仕事が増えてきました。徐々に、現地ガイドならではのホスビタリティや専門性が評価され、その存在意義が再認識されはじめているようです。

震災後は全体的に観光の仕事が減り、こうしたビジネス関連の仕事の割合が増えています。

通訳案内士の仕事のほかに、通訳の仕事もしています。化学関係の企業での18年間の勤務で得たさまざまな業界とのつながりに加え、韓国のニュースの字幕翻訳を通して韓国の政治や経済についての知識を得ました。現在はこれらを組み合わせて、化学、産業機械、貿易、観光、運輸、環境・エネルギー、気象などの分野に対応しています。

注)インセンティブ:企業の報奨旅行
ファム・ツアー:Familiarization Tourの略。自治体などが観光誘致を目的に旅行関係者などを招聘して行う視察旅行
MICE:Meeting、Incentive、Convention、Exhibition の略

Q2.韓国からいらっしゃるお客様はどのような旅行をなさるのですか?

1988年のソウル五輪を機に韓国人の海外旅行が自由化されました。その後20年間は、韓国人の日本旅行のほとんどがスルーガイドに率いられて観光地を回ってお土産を買うパッケージツアーでしたが、この3年間のウォン安、韓国での口蹄疫、リーマンショック、さらに今年の東日本大震災によって状況が大きく変わり、今ではこうした団体観光旅行はスルーガイドとともにほとんど姿を消しています。

それに代わって、個人旅行で来日し観光なさる方が増えています。インターネットの普及がこれを後押ししています。震災後は、日本に留学中のご子息を訪問がてら観光なさる方や、以前からどうしても日本旅行をしたかったという方がいらしているようです。こうした方々は、長くても3泊4日程度の滞在ですので、この間長距離の国内移動は行いません。ソウルから日本国内の24都市への直行便があるのと、日本国内の交通費が高いことが理由です。1回の訪日では首都圏だけ、関西だけといった旅行をし、その後リピーターとして別の地域を訪れます。

これに対して、インセンティブ、ファム・ツアー、MICEなどでいらっしゃる方は関東から関西に至るゴールデンルートをはじめ各地を回られます。

Q3.どのようにお仕事を受注していらっしゃいますか?

おもにエージェントさんを通して仕事を受けていますが、私のホームページをご覧になった個人のお客様からの仕事の依頼もあります。このほかフェイスブックでリピーターの方々に情報を発信しています。いまではリピーターを通じた口コミネットワークも大切な受注ルートとなっています。

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