第23回 通訳案内士インタビュー 松田みどり氏

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Guide Interview 第23回 通訳案内士インタビュー 松田みどり氏 フランス語通訳案内士

ガイドの仕事のスタートは、家族の応援があればこそ!

Q1.通訳案内士になられた経緯を教えてください。

フランス語に関しては、渡仏前に日仏学院に1年間ほど通った以外はラジオ講座で勉強しただけでした。独身の頃に、パリで2年間にわたり服のデザインとテキスタイルの勉強をし、その後、フランス人のアトリエで研修生として2年間働きました。仕事では簡単な会話が出来たので支障はさほどありませんでした。

帰国後ほどなくして結婚。3人の娘を自然分娩で出産。母乳や自然食、布オムツ等、"自然育児"を楽しみました。
けれども、そうした一方で仕事をしたいという思いが募りました。子育てと両立のできるフリーランスの形で大好きなフランスに関わる仕事に就きたいと考えて語学を勉強し始めました。子どもたちが寝ている時間を使って勉強をしながら、フランス語検定1級を取得しました。
その延長線にあったのが通訳案内士資格試験でした。2008年の資格取得以来ガイドの仕事をさせていただいています。

開業当初はちょうどフランス人観光客数が急増していた時期で、いきなり長期ツアーの仕事をいただきました。当時は長女が高校1年、次女が中学1年、三女が小学4年生でした。それ以前はデザインイベントの通訳や翻訳の仕事をしていましたが、泊まりがけの仕事はしたことがありませんでした。そこで、宿泊を伴うロングツアーに出発する前には、不在中の日付分の「夕食当番カレンダー」を子どもたちと一緒に作り、冷蔵庫に貼ってツアーへ出発しました。

そんなわけでガイドの仕事のスタートは家族ぐるみの大仕事でした!

Q2.通訳案内士として、これまでにどのようなお仕事をなさっていらしたのですか?

個人および団体のお客様を関東から九州までご案内させていただいています。家庭との両立ができるよう、なるべく13日以内の仕事を受けています。これまでのお客様の国籍はフランス、スイス、ベルギー、カナダ、レバノン、モロッコ、チュニジア、ニューカレドニアなどさまざまです。年齢層は20代〜80代まで幅広く、それぞれのお好みにより観光スポットをお勧めしています。

2009年の秋には、スイス人男性9人のグループのリクエストで、京都市内の1日サイクリング•ツアーをしました。観光スポットを、休憩地点を設け、ランチもはさみながらまわるのです。日差しの強い夏の京都を下見して、景観が良く、交通量の少ない、走行しやすい道を探しました。首にタオルを巻き、帽子をかぶり、ポカリスエットをかごに入れ、1日中いろいろなルートの可能性を探しました。当日は走行中に私を追い越さずに走るようお客様にお願いするなど大変な面もありましたが、苦労の甲斐があり大変喜んでいただきました。自転車に乗るとウォーキングツアーのそれとひと味違う楽しさがあるようです。

Q3.東日本大震災後間もないころと比べて、最近のお仕事の状況に変化はありますか?

震災直後はツアーがほぼ全てキャンセルされました。今も多くありません。観光の長期ツアーでは、11月にカナダのケベックからのお客様11名を東京から関西までご案内しました。

この1年はビジネスや国際イベントの仕事のために来日された方々の観光案内や通訳の仕事が主でした。このような方々の中にはリピーターの方もいらっしゃいます。

まだ人数は多くはありませんが、秋以降は個人の観光のお客様が少しずつ戻って来ているようです。特に日本の状況をご自分で調べて来られた方々は地震や放射能への不安も少ないようで、「また来たい」とおっしゃっていました。
現在のところ、2012年の春は個人のお客様も団体のツアーも催行が予定されています。とても楽しみです。

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