第25回 通訳案内士インタビュー 矢嶋 綾氏

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Guide Interview 第25回 通訳案内士インタビュー 矢嶋 綾氏 フランス語通訳案内士

新旧の共存がフランス人に人気

Q1. 通訳案内士になられた経緯を教えてください。

高校3年の時に交換留学でベルギーのフランス語圏で約半年間暮らしたのをきっかけに、大学ではフランス語を専攻しました。そして大学4年の時にNGOの通訳としてモーリタニアへ行ったことで、将来フランス語を使う仕事をしたいと思うようになりました。

卒業後は、日本企業で働いた後、在日コートジボワール大使館で7年間大使秘書を務めました。私はフランス語の通訳案内士ですが、アフリカなどフランス以外の国々とご縁があるのが特徴だと思います。大使館では、本国からのお客様の通訳やご案内をする機会がありました。そうした経験から、自分の言葉で伝えられるガイドの仕事に関心を持ち、2008年に通訳案内士の資格を取りました。

資格を取った当初は大使館での仕事と両立して週末だけガイドをしようと思いました。けれども、当時はフランスからの訪日客が急増している時期で、長期のツアーを通して案内できるガイドが求められていました。そこで、大使館は退職し、現在は通訳案内士の仕事を専業にしています。

Q2. これまでに、通訳案内士としてどのようなお仕事をなさっていらしたのですか?

最初に受けた仕事は、モロッコ人32人のツアーでした。全員がお知り合いという家族同士の旅行で、お子さんも10人以上いました。群馬県片品村での木彫りやそば打ち体験のほか、東京、箱根、京都などの観光も入っていました。

多いのは、10日から2週間ほどの観光のグループツアーやFIT(個人ツアー)です。これまでご案内したのは、東京、箱根、京都、金沢、白川郷、高山、高野山、四国、姫路、岡山、高松、今治、広島などです。お客様のほとんどはフランス人ですが、スイス、ベルギー、ルクセンブルクの方々も時々いらっしゃいます。年齢層は60代前後のご夫婦が一番多いです。

Q3.ツアーに対するお客様の反応はいかがですか?

フランス人のお客様は、京都の寺社と京都駅、街で見かける着物の人と洋服の人、といった古いものと新しいものが共存している日本の風景に関心を示されます。また、東京にある近代的で個性的な形をした建物を興味深くご覧になっています。古い建物が多く残るフランスは建築基準が厳しく、こうした風景が見られないためのようです。

一方、アフリカからのお客様はインセンティブ(企業などの報奨旅行)でいらっしゃることが多く、団体での観光は少ないです。関心の対象は、いかにも大都会といった東京の景色やハイテクで、この点でもフランス人とは異なっています。

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