第26回 通訳案内士インタビュー鄭 紅星(ていこうせい)氏

ログイン・登録

Guide Interview 第26回 通訳案内士インタビュー 鄭 紅星(ていこうせい)氏 中国語・韓国語通訳案内士

中国人の感覚に合わせた旅行プランを

Q4中国人のお客様と韓国人のお客様では、違っているのはどのようなところですか? また、共通しているのはどんなところですか?

韓国と日本では文化に共通点が多いので、韓国人のお客様にはあまり細かい説明は必要ありません。けれども、その分深い話をしなくてはなりません。仕事で何度もいらしている方々は買い物にはあまり興味がなく、博物館や美術館、自然の豊かな高尾山など日本人好みのところに行かれます。夕食後には、飲みに行ったり、街を歩いたりして過ごされます。

一方、中国人のお客様は観光地を回り、おいしい食事を楽しみ、写真をたくさん撮り、買い物にも熱心です。知人に頼まれたお土産をどうしても買わなければと思っている方もいらっしゃいます。夕食後、飲みに行ったりして地域に溶け込みたいという段階にはまだ達していないようです。

中国のお客様は初めて日本にいらした方が多いので、ゼロから説明しなくてはなりません。
ただ、中国は国土が広いので、どこからいらしたかによってもかなりの違いがあります。上海や北京の方々は刺身の食べ方をよくご存じなので、説明するとかえって不機嫌になる場合すらあります。けれども、地方からいらしたお客様には細かく説明しなくてはなりません。

中国人のお客様と韓国人のお客様の共通点は、どちらも思っていることはっきり言うところです。予定を頻繁に変更することも共通しています。

Q5. 日本にいらしたお客様の反応はいかがですか?

震災後、間もない昨年5月の時点では、マスクをつけ、放射線測定器をご持参のお客様もいらっしゃいました。けれども、その後、東京の放射線量は他国と比較するとそれほど高くないということが知られるようになりました。最近では、お客様は事前に調べて納得なさったうえで、日本にいらしているようです。

ツアーに関しては、旅行会社が中国人に対しても日本人と同じような感覚でホテルからの出発時間や帰着時間を設定することがあります。また、観光誘致のための招待旅行では観光に多くの時間をかける結果、買い物の時間が十分取れないこともあります。こうしたミスマッチをなくし、お客様が受けたいサービスを受け、より多くの満足を得られるようにすることで日本の良さが見えてくることもあるはずです。

なお、日本の温泉では男性の浴場に女性の従業員が入ってくることに対して中国人は抵抗があり、ツアーではいつも話題にのぼります。

インタビュー一覧一覧へ戻る