第27回通訳案内士インタビュー篠山美智子(ささやまみちこ)氏

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Guide Interview 第27回通訳案内士インタビュー篠山美智子(ささやまみちこ)氏 英語通訳案内士

日本語教師から通訳案内士に

Q1.インドネシアとはどのように関わっていらしたのですか?また、なぜ通訳案内士の資格を取られたのですか?

海外で仕事をするのが夢だったので、通信教育の日本語教師養成講座を受け、またオーストラリア留学で現地の高校で日本語を教えるのに必要な単位を取り、日本語教師になりました。インドネシアとの関わりは、バリ島の語学教育機関や国際交流基金の派遣で日本語を教えたことに始まりました。インドネシアには通算7年間滞在し、その後マレーシア教育省の語学教員研修機関でも1年間教えました。

通訳案内士になろうと思ったのは、海外に住むうちに日本への興味が強くなったのがきっかけです。帰国後に国家試験準備のため予備校に通い、2009年に英語の通訳案内士の資格を取りました。以来、専業でこの仕事をしています。

Q2.これまでに、どのようなお仕事をなさっていらしたのですか?

通訳案内士になった1年目には旅程管理の資格を取り、空港送迎、FIT、日帰りか2日の箱根方面へのバスツアーなどの仕事をしました。

2年目からは、5日間から8日間で関東または関東と関西を回るバスでの観光旅行が主になりました。また、海外の高校生と教師を日本に招待する政府プロジェクトの仕事も経験しました。
このころからインドネシアのお客様もご案内するようになり、団体で中部、北陸、関東を回るツアーや、都内での企業の接待観光などの仕事もしました。

3年目に入るところで東日本大震災が起き、直後の仕事がない時期には研修会に参加したほか、九州、東北、北海道などへ自主研修旅行に行きました。

昨年7月頃から少しずつ仕事が回復し、通訳案内士検索システム(※)を通しての仕事も入るようになりました。

※通訳案内士検索システム:訪日外国人客のための、通訳案内士有資格者の検索サービス(http://www.guidesearch.jp/jp/

今春は、団体観光旅行が少しずつ回復し、特に東南アジアからのお客様が増えていると感じています。また全体的に個人客が増えているようです。

Q3. 東南アジアのお客様と欧米のお客様とでは、どのような点で違いがありますか?また、共通点は何ですか?

個人的な印象では、欧米の方は買物よりも日本での異文化体験、自然、歴史、古い建築などに興味を示されるようです。若い方にはファッション、アニメ、忍者なども人気です。

一方、東南アジアのお客様は、買い物のリクエストが多いです。古いものというよりは日本の新しい技術や製品に高い関心をお持ちの印象です。近年では、「ドラえもん」など多くの日本のマンガがインドネシア語に訳されて売られていたり、「クレヨンしんちゃん」、「ドラゴンボール」、などの日本のアニメも高い人気を集めていることから、特に若者には日本のサブカルチャーへの親近感もあるようです。

欧米のお客様と東南アジアのお客様に共通しているのは、日本人の精神文化に対する関心です。日本の技術や製品、桜、富士山など日本を代表するものに対する興味の裏には、「日本人はなぜ勤勉なのか」、「なぜ富士山が好きなのか」、といった日本人の考え方や行動についての質問が伴います。

これは、たとえばスカイツリーの建設に最新技術とともに五重塔の伝統的技術を用いたように、日本人のこだわりや精神的な思い入れが形になって、日本の魅力としてお客様に伝わっているのではないかと思います。

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