第28回通訳案内士インタビュー平塚春子氏

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Guide Interview 第28回通訳案内士インタビュー 平塚春子氏 英語通訳案内士

Q2. これまでに、通訳案内士としてどのようなお仕事をなさっていらしたのですか?また、最近ではお客様の数は回復していますか?

通訳案内士試験に合格してすぐに受けた新人研修が終わると、翌月には韓国からの高校生の団体をバス5台で富士、箱根などに案内する仕事をいただきました。
その後は、アメリカからのクルーズのお客様を都内や横浜にご案内したほか、個人のお客様もご案内しました。
個人のお客様の場合、ご要望があれば私の母が勤めている日本橋の呉服屋にお連れして着物の説明をし、簡単な着付けをすることもできます。

現在は、アメリカやオーストラリアの学生さんのツアーが通訳案内士としての主な仕事です。例年冬に実施される交換留学生のツアーは、震災後の昨年12月にも実施されました。このツアーは、日本語を勉強している学生さんたちが日本文化に触れることを目的にしています。

震災の影響はまだ残っていて、例年夏に30以上の団体が日本を訪れる学生ツアーも、今年は今のところ予定されているのは、2団体にとどまっています。

こうしたツアーの仕事のほかに、2~3年前からは日本文化体験交流塾で企業の研修などで日本にいらした外国の方々に英語で生け花を教えています。また、生け花のデモンストレーションもしています。

生け花の魅力を海外の方に知っていただくための活動もしています。
ニュージーランドにある草月オークランド支部展に出品したこともあります。生け花を通じた国際交流を行ういけばなインターナショナルという団体の会員にもなっています。

Q3. (前回インタビューさせていただいた篠山美智子氏からの質問です。)
今までで一番印象に残るお客様とのエピソードは何ですか?

オーストラリアの学生さんたちのツアーでの経験が良い思い出です。
広島で動員学徒慰霊塔の説明をした時に、戦争中には目の前の学生さんたちと同じ年頃の人たちが労働に駆り出され、原爆に遭って青春を謳歌しないまま亡くなったことを思うと話しながら涙声になってしまいました。

ガイドとして失敗したと思ったのですが、バスの中では拍手をいただいたうえ、「広島は良かった」とサンキューレターやカンガルーのぬいぐるみをプレゼントしてくださる学生さんもいました。すらすらと説明しなくても心が通じたと思える経験でした。

また、ある学生さんに「お母さん」と日本語で呼ばれたことも強く印象に残っています。どうしてそう呼ぶのか聞いてみたら、「頼りになって、なんでもよく知っているから」と答えてくれました。ガイドは時には教師であり母親でもあるのだと思うと、私の与える影響がとても大きいことを実感しました。

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