第29回通訳案内士インタビュー山口和加子氏

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Guide Interview 第29回通訳案内士インタビュー 山口和加子氏 英語通訳案内士

Q2. 通訳案内士の資格を取られたのはいつですか?また、これまでに、通訳案内士としてどのようなお仕事をなさっていらしたのですか?

1989年(平成元年)に通訳案内士の資格を取りました。 合格後は、新人研修を受けるとすぐに、はとバスの外国人向け観光バスツアーの専属ガイドとなり、都内を中心に定期的に観光案内をしました。10年間ほどはこの専属契約が続きましたが、その後円高が進むにつれてガイドは専属契約ではなくなってゆきました。

そうした一方で、企業の方々から直接仕事の依頼を受けるようになりました。 オハイオ州立大学で経営学を学ぶ社会人の方々の卒業演習のツアーをご案内した時には、1週間ほどの日程で東京から広島まで各地の企業を訪問しました。そのほか、ブリティッシュ・レイルウェイのリニアモーターカーの視察、国際会議の司会なども経験し、徐々に仕事の幅が広がってゆきました。

Q3. お仕事では、どんなことを心がけていらっしゃいますか?

お客様の声に耳を傾け、その心を探ることを大切にしています。お客様の話を聞くことで、何を求めていらっしゃるのかがわかります。お客様の感情や質問はその時を逃すともう戻って来ません。ですから、質問を受けたら、たとえ答えがわからなくても「後で答えます」とは言わずに、「私はこう思います」という言い方をして、たとえ少しだけでもその場でお答えしています。

Q4. お仕事にいつも持って行く物があれば教えてください。

長期のツアーには、お茶の道具を持参しています。バスが渋滞に巻き込まれた時にお点前をすると、車内にお茶の香りが広がり爽快感を感じていただけます。お茶の道具はふろしきに包んで持ち歩いているので、ふろしきの包み方をご覧いただきながら説明をすることもできます。

雨の日や山登りの時以外は、着物を着てご案内しています。着物は体調に合わせて楽な着方ができるので、遠方へのツアーの時にも着用します。上下で分かれる2分式の着物も持って行き、下にロングスカートを合わせたり、上にTシャツを着たりして組み合わせを工夫しています。
着物を着ている写真などをFacebookに載せていますので、ご興味のある方は私の名前で検索してご覧ください。

履物だけは、草履をはかずに、後ろにバックルのあるサンダルを履いています。これは、後ろを歩くお客様の足が引っかかったり、バスの中ですべったり、神社の玉砂利で捻挫したりする危険を避けるためです。

こうした伝統的なものばかりでなく、タブレット端末やスマートフォンも持参して、調べものなどに使っています。そのほか、キーホルダー型の小さなライト、和服に慣れないお客様の浴衣が破れてしまった時のための応急処置用メンディングテープ、お客様の食事制限を示すNo Beef、No Pork、Vegetarianのスティッカーといった道具も持参しています。

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