第31回 通訳案内士インタビュー 小嶋秀史(こじま ひでふみ)氏

ログイン・登録

Guide Interview 第31回 通訳案内士インタビュー 小嶋秀史(こじま ひでふみ)氏 英語通訳案内士

目的を決めて自分に合ったIT活用を

Q7.(前回インタビューさせていただいた山口和加子氏からの質問です。)
ITを利用した通訳案内士の情報発信、自己研鑽についてご意見をお聞かせください。

IT機器に不慣れな方には、ブログやフェイスブックやツイッターなど、興味のある有名なサービスをまず使ってみることをおすすめします。新しいシステムが出たら試してみるのもよいでしょう。インターネットはコミュニケーションの道具として便利です。使い方については多くの本も出ていますし、ネット上で教えてもらうこともできます。どう使うのか、自分で目的を決めておくと使いやすいと思います。

ブログを通して通訳案内士の仕事の受注を考えるなら、どういう人が、どんな情報を欲しいと思っているのかを考え、ビジネスの手法を確立するべきです。ブログは読んでも、ガイドは雇わずに自分で見て回る人も大勢います。
「私と行けば、ふつうは見られないここを見ることができます」
というように、ガイドを雇うメリットを訴えかける書き方をするといった工夫が必要です。

ITをあまり好きでない人もいますし、人によって技術の差もあります。インターネットを使ったからといって仕事が急に増えるわけでもありません。ITが好きではない人は旅行会社に登録する従来の方法を取るなど、自分に合ったやり方をするとよいと思います。

 

Q8.海外のお客様に日本に来ていただくためには、どうしたらよいとお考えですか?

熱心な日本ファンでどうしても日本に来たい外国人は、自分で情報を集めて個人旅行で日本に来ます。

一方、バス旅行で日本を訪れる人たちは、数ある旅行先の中からたまたまパンフレットで見た日本を選ぶことが多いようです。そこで、バス旅行をする人たちに日本を選んでもらえるよう、観光庁には展示会を通してバスツアーを運営する旅行会社に直接日本の魅力を訴えかけていただきたいと思います。

その際に、「今年の日本ではこれがおすすめ!」というような限定版の魅力をアピールすると効果的だと思います。選択肢は3つほどに限定し、「これは今年の日本でしか味わえない」とか「こういう景色が見られるのは今だけ」というように、わかりやすく訴えかけるのです。

いつまでも放射能の安全性を繰り返していると、かえって不安に感じさせることにもなりかねません。それよりも、英語の表示を増やし、日本語のわからない外国人が不利益を被ることのないようにすることが大切です。
また、ガイド検索システムを国が運営することで、通訳案内士の知識を活用できるばかりでなく、海外の人たちが安心してガイドと直接契約することができます。

そうした一方で、通訳案内士も国の援助をいつまでも頼るのではなく、それを土台にして自ら考えていかなくてはならないと思います。

<取材後記>
時間を有効に使って複数の仕事を積極的にこなす小嶋氏は、ライフスタイルもツールも自分に合ったものを選んで効率的に活用していました。自分のやりたいことを明確にすることは、無理せずうまくITとつきあう秘訣でもあるようです。

インタビュー一覧一覧へ戻る