第35回 通訳案内士インタビュー 滝田宏美氏

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Guide Interview 第35回 通訳案内士インタビュー 滝田宏美氏 英語通訳案内士

情報発信、インフラ整備、レストランのイスラム対応を

Q7.通訳案内士として今後も活躍を続けていくために工夫していることがあれば教えてください。

日本の最大の魅力は、伝統的な生活や文化と近代的な要素が混在しているところにあると思います。例えば、伝統的な着物や小物を販売する商店街では、日本の本質的な部分を発見できます。その一方で、最新技術で作られた家電やゲーム、アニメなどは世界でも高く評価されています。

こうした日本の魅力を、個人レベルでも発信していけたらと、フェイスブックを使って、すでに面識のある海外の方々や友人などを対象に、興味を持っていただけるようなニュースやイベント情報、食べもの、観光地の写真などを紹介するという試みを始めました。フェイスブックで好評だった話題は、添乗時にガイディングに折り混ぜてお話をすることもあります。

また、多くのお客様は、映画や本、インターネットなどで情報収集なさったうえで日本にいらっしゃいますので、できる限りガイドブックには載っていない現地ならではの情報をお届けできるよう努力をしています。

 

Q8.海外のお客様に日本にいらしていただくためには、どうしたらよいとお考えですか?

通訳案内士としてお仕事をさせていただく中で、以前も日本に来たことがあるという方が意外と多い気がします。そういった方々は、以前来たときと比べてどういったところが変わったのかという“変化”に対して興味をお持ちだったり、また、前回は有名な観光地に行ったから、今度はどこかローカルな場所に行ってみたいけれど、よくわからないからと、おすすめの場所を聞かれたりします。

そこで、web上の外国語のコンテンツを充実させて、より幅広い観光地の情報提供や今の日本について情報発信し、海外からでもお客様ご自身が調べられるように環境を整備すると効果的だと思います。

日本に来たことがないという方にも、リピーターの方にも、日本に行きたいと思っていただけるきっかけになるだけでなく、旅行を考えていらっしゃる方にとっては、旅行のプランニングをする上で、大変役立つツールになるのではないかと思います。

さらに、お客様が日本国内で必要なときにすぐに情報収集できるよう、携帯端末に対する通信環境の整備、Wi-Fiスポットの増設、地方においても英語表記を増やすといったインフラ整備も大切です。

食事に関しては、イスラム教徒の方々に対応できるレストランが増えてほしいと思います。以前、アラブ諸国のお客様から、こうしたレストランがもっとたくさん日本にあれば、アラブ諸国からより多くの来訪者が見込めるはずだと言われたことがありました。大きな挑戦だとは思いますが、少しでも対応できるレストランが増えれば、より多くのイスラム圏の方々に来ていただくきっかけになるかもしれません。

 

<取材後記>
人と関わることが大好きという滝田氏は、小柄な体にもかかわらず、よく通る声で最初から最後まで笑顔を絶やすことなく答えてくださいました。旅行会社時代には経験することのなかった、現場でお客様に接する現在の仕事にやりがいを感じている様子が全身から伝わってきました。

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