第37回 通訳案内士インタビュー 橋爪佑加子(はしづめ ゆかこ)氏

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Guide Interview 第37回 通訳案内士インタビュー 橋爪佑加子(はしづめ ゆかこ)氏 英語通訳案内士

豊富な経験と臨機応変な対応。そして忍耐力

Q3.アウトバウンドからインバウンドへと仕事を移したのはなぜですか?

両親が年老いてきたので、何かあったときに国内で仕事をしている方がいざというときに対応しやすいと考えたからです。海外添乗と違って国内ならエージェントさんと連絡しやすいですし、緊急の場合には代わりのガイドさんにお願いすることもできなくはありません。
とはいうものの、震災以後のこの2年間は、通訳案内士の仕事が激減したのでビジネスマンのロシア視察の添乗もしていました。

 

Q4.海外添乗員の経験は通訳案内士の仕事にどのように役立っていますか?

基本的な旅行業の知識があったので、旅行会社の方が私に任せても大丈夫と思ってくださったことだと思います。このため、アウトバウンドからインバウンドへシフトしたときも、旅行業務経験のない通訳案内士がする初歩的業務をせずに、すんなりとガイドの仕事に入れました。

若い頃に海外添乗を経験したおかげで、怖いものがなくなりました。添乗中にお客様が交通事故に遭われたこともありましたし、台風やストにより航空機が欠航になり、海外で足止めされたこともたびたびでした。こうした経験がベーシックなところで精神的に役立っていると思います。ツアーでは何が起こるかわからないので、万全の準備をしたうえで、臨機応変に対応しなければなりません。それに、お客様に何度も同じことを聞かれても笑顔で答える忍耐力もガイドには必要だと思います。

 

Q5.日本を案内してお客様に好評なのは、どんなことですか?

簡単な体験をすることが喜ばれます。海外の旅行会社からの要望がある場合は、書道を体験していただくこともあります。名前をカタカナで書くのがなかなか好評です。
また、京都の染物や箱根の寄木細工などの伝統工芸をつくっているところを見るのはみなさんが楽しんでいます。外国人向けの料理教室も各種あり、のり巻や寿司などを喜んでつくっています。
折り紙は、かさばらないのでツアーにはいつも持って行き、ホテルで希望者に折ってもらうことにしています。やってみたがる人、途中で投げ出す人、見ているだけがいい人などいろいろです。古い町並みを見たいという要望も多いです。古い町並みというと、日本人は古い建物だけが並んでいる景色を思い浮かべますが、外国の方は、私たちが古い町並みだと思わないところでも「イメージ通りだ」と喜ぶこともあります。清水寺への参道を見てとても喜んだお客様がいらっしゃいました。どんな風景を見たいのかを理解するのがいまだに難しいです。

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