第38回 通訳案内士インタビュー 小林 恵(こばやし けい)氏

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Guide Interview 第38回 通訳案内士インタビュー 小林 恵(こばやし けい)氏 ドイツ語通訳案内士

旅慣れたドイツ人のフリータイム

Q3.ドイツ人は旅慣れているといわれていますが、日本国内を旅行するドイツ人のどのようなところを旅慣れていると感じますか?

フリータイムのときの自由行動を見ると、旅慣れていると感じます。
先日担当したツアーでは、午前中は都内観光、午後はフリータイムとなっていました。都内観光の最後の訪問地は銀座で、その後品川のホテルまで観光バスでお送りする行程でした。ちょうど桜が満開の時期でしたので、私は地図を使って、宿泊ホテルと現在地、また自由行動に適した候補地との位置関係、そして、公共交通手段の乗り方や運賃などについても充分に説明をしました。その上で、このままバスでホテルに戻ってもいいが、銀座で観光バスを離れて電車で自由行動する方が、より時間を効率的に使えることをお伝えしました。山手線を使えば午前中のツアーには含まれていなかった上野や新宿、渋谷にも行くことができ、なおかつ簡単に品川のホテルにも帰ることができたからです。

すると、65歳前後のお客様が大半だった25名の参加者のうち、最終的にバスに残ったのはたったの5名だけで、残りの20名の方々は自由に街歩きを楽しまれました。なかには、銀座から品川のホテルまでひとりで歩いて帰って来られた74歳の男性もいました。

ドイツ人の場合、ガイドがフリータイムの間にどういうことができるのか、どうしたら困らなくてすむのかという情報を事前に流しておくと、実際にどうするのかはお客様自身が選ばれます。そうすることで縛られていると感じずに、自分で行動したのだという気持ちになれるのだと思います。

 

Q4.日本を案内してドイツの方に好評なのは、どんなことですか?

ドイツ人のお客様へのアンケートでは、多くの方々が日本の特徴として伝統的なものとモダンなものの融合、清潔さ、治安のよさを挙げています。

モダンな場所としては、京都駅のユニークな駅舎や六本木、JR大阪駅などの評判がよかったです。伝統的な場所はそれ以上に好評で、東京でしたら明治神宮にお連れして「よくなかった」といわれたお客様はこれまでに皆無です。ドイツ人の好きな緑が多いことも人気の一因だと思います。このほか日光、京都、富士山も多くの方が好まれます。特に京都にはもっと長く滞在したかったとおっしゃる方が多いです。

食べ物に関しては、ドイツ料理に比べると日本料理は淡泊なので、味の濃いものが好まれます。
お好み焼き、鉄板焼き、ごまだれで味わうしゃぶしゃぶ、すき焼き、てんぷらなどが好評です。

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