第42回 通訳案内士インタビュー 谷澤優子氏

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Guide Interview 第42回 通訳案内士インタビュー 谷澤優子氏 ドイツ語通訳案内士

リピーターを増やし、口コミを活用

Q8.訪日外国人を増やすには、どうしたらよいとお考えですか?

リピーターを増やすことだと思います。ドイツを例に挙げると、一度行って病みつきになった固定層のドイツファンが大勢います。ドイツの文化、歴史、自然、ドイツ人、生活レベルの高さなどに魅せられたのです。
ですから、日本でも訪れた人がまた来たいと思うおもてなしができれば、その方だけでなく、口コミで情報が広がってその知り合いの方々も来てくれると思います。

外国人が日本を旅行する際には言葉と物価が障壁になると言われますが、今では小さな町でも英語を話す人はいますし、観光協会がありパンフレットも置かれています。駅の表示も2ヵ国語が増えてきましたし、地下鉄では地図が色分けされ、出口も番号で案内されとてもわかりやすくなっています。

このため、旅慣れたドイツ人の中には、個人で2度目の訪日をして、ほとんど日本語が話せないにもかかわらずネットで民宿を予約し、1ヵ月かけて北海道から沖縄までひとりで旅行した人もいます。

高いと言われる物価についても、『JRパス』を使えば安く旅行ができます。
食事の面でドイツ人は健康に気を配る人が多く、ベジタリアンは日本では苦労するようですが、とにかく1度日本に来てもらい、なんとかなるのだという経験談を広めてもらうのがいいと思います。

一方、旅行代理店を通して旅行を申し込む人向けには、代理店窓口で宣伝してもらえるとありがたいです。ドイツでは年2回の休暇を取るのが一般的ですが、休暇の半年から1年前に旅行の予約をします。その際に代理店でのアドバイスは大きな影響力があります。そのため、私はファムトリップで訪日した旅行業者の方々には日本の宣伝をするようお願いしています。

<取材後記>
知識欲旺盛で堅実なドイツ人の旅行ぶりを旅行の現場をよく知る立場から語っていただきました。ドイツ語を通してふたつの仕事に関わり、訪日客にも学生にも興味を持って話を聞いてもらうのは自分の責任だ、という谷澤氏の言葉に仕事に対する真摯な姿勢を感じました。
また、日本の外食産業の長所が指摘されましたが、日本人には当たり前でも海外の人たちにはすばらしいと思えるものは、まだまだ他にもあるのではないでしょうか。それらを掘り起こすことがリピーターの増加につながるのでは、という期待が持てました。

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