第45回 通訳案内士インタビュー 大谷みち子氏

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Guide Interview 第45回 通訳案内士インタビュー 大谷みち子氏 英語・ドイツ語通訳案内士

日本の新ルートのアピールを

Q7.通訳案内士として復帰なさった時には、仕事を取り巻く環境は以前に通訳案内士をなさっていた時とどのように変わっていましたか?

新しいホテルがたくさん建ち、駅も街並みも大きく変わりました。復帰してからは知らないところばかりで、下見をすべてやり直さなければなりませんでした。外出する機会を利用して、少しずつ見て回りました。

それから、ツアーの形態も変わっていました。以前はツアーの全行程を同じガイドがご案内することが多かったのですが、復帰後はローカル化が進み、関東と関西で別のガイドが担当することが増えています。
訪問地も以前は太平洋側が中心でしたが、今では高山、松本、白川郷など、内陸部が人気のコースになっています。

 

Q8.日本を案内してドイツ語圏の方々に好評なのは、どんなことですか?

例えば、白川郷での宿泊が喜ばれています。民宿の囲炉裏端で夕食をいただき、宿の方がゆっくりと地元のことを話してくださいます。昼間数時間だけ滞在するのではなく、泊まってみることで、観光客のいなくなった夜の雰囲気を楽しむことができます。高野山の宿坊でも同様です。

訪日客は概して太平洋側の都市を巡ることが多いのですが、会津や尾瀬、そして群馬や岐阜など、新しいルートも外国の方に知っていただきたいと思います。

 

Q9.より多くの海外のお客様に日本に来ていただくためには、どうしたらよいとお考えですか?

カナダからみえたお客様のご意見を伺ってみたところ、その方たちが住んでいるカナダの中規模の街では、日本のプロモーションを聞いたことがないということでした。もう少し積極的に売り込む必要がありそうです。

そのお客様はベトナム旅行からカナダに帰る途中で、日本にはフライトの都合で半日ほど滞在なさいました。日本には短時間滞在するだけなので円に両替しないで街に出て、もっとクレジットカードを普及させてほしいと痛感したそうです。クレジットカードで買い物できるお店を増やすばかりでなく、銀行のデビットカードでATMから現金をおろせるようにしてほしいそうです。

また、英語表示を増やし、英語がもっと通じるようになるとよいとのご意見をいただきました。

私としては、外国の方々にまだ知られていない良い場所を知っていただきたいと思っています。日本の山といえば富士山だけしか知らない方が少なくありませんが、東京だけでも、奥多摩など自然に恵まれた見どころがたくさんあります。旅行会社の方々には、率先していろいろなプランを立てていただきたいと思います。

最近、私は山登りに夢中になっているので、谷川岳や、東京都最高峰の雲取山など実際に登った山の写真をお客様にお見せして、こういう素晴らしい風景が日本にはまだまだたくさんあると宣伝しています。

 

<取材後記>
前向きにたゆまず努力を続けていくと夢がかなうことを実感したインタビューでした。山歩きという新しい趣味を見つけた大谷氏に、また新たなエピソードが誕生するのを楽しみにしています。

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