第50回 通訳案内士インタビュー 池田美智子氏

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第50回 通訳案内士インタビュー 池田美智子氏 英語・ポルトガル語通訳案内士

世界中に親日家を育てる

Q7.日本を案内して外国人に好評なのは、どんなことですか?

日本人の親切さ、規律正しい態度、落とし物のほとんどが見つかる正直さ、誠実さ、ゴミの落ちていない街などは海外の方々から賞賛を浴びています。

温泉には最初は抵抗があるようですが、一度試してファンになる方や和室での宿泊を楽しまれる方もいます。また、舞妓ショーでは舞妓さんを見るだけでなく、直接質問したり写真撮影したりできるので人気があります。
デパ地下で昼食をお客様自身が選んで買い、屋上でピクニックするのも喜ばれます。どんなものをいくらで売っているのかがわかって面白いようです。

すべての方にあてはまるわけではありませんが、概してアメリカの方は巻寿司作り、折り紙、日本人家庭への訪問といった体験プログラムがお好きなようです。英語圏の方の中には、引退した医師や大学教授など知的好奇心が高い方が多く、博物館や美術館でゆっくりと時間をとりたがる傾向があります。

一方、ブラジルの方は博物館での説明よりも写真を撮ることやショッピングに熱心です。

 

Q8.長年インバウンドに携わっておられますが、インバウンドのどんなところに魅力を感じていらっしゃいますか?

いろいろな国の異なる習慣や国民性に触れ、民間の外交官のように日本のよさを紹介できるところです。
海外からの研修員を受け入れることで、世界中に親日家を育てていくことができるのも素晴らしいと感じています。東日本大震災のときには各国から日本に多くの支援が寄せられました。その背景には、日本に来た研修員たちが、帰国後それぞれの母国で活躍するようになっても日本に対してよい印象を持ち続けてくれたことも影響しているのだろうと思います。震災時には、かつての研修員の方々が心配してたくさんのメールをくださったこともうれしかったです。

 

Q9.海外のお客様に日本に来ていただくためには、どうしたらよいとお考えですか?

インターネット、You Tube、テレビ取材などを通して日本の魅力をアピールすることが効果的だと思います。震災直後、通訳案内士の有志がYou Tubeでメッセージを送りましたが、ああいった形で日本の生の姿を伝えることはインパクトがあると思います。

アニメ、漫画、陶芸、盆栽など特定の目的があるツアーを作るのもよいと思います。富士山や和食など話題になっているものをうまく取り入れてアピールするとたくさんの人が日本に興味を持ち来てくれると思います。

日本人の規律正しさ、親切さ、おもてなし、日本の四季の美しさなど、よいイメージをアピールしてリピータを増やしていくことが大切だと思います。

改善する点は、英語の表記を増やすこと、両替をもっと便利にすること、無料で使えるWi-Fiを増やすこと、食事制限のある人に対応できるようにすることです。

<取材後記>
池田氏は正確に表現できる言葉を選びながら、テキパキと要点をまとめながら話してくださいました。通訳の経験がこんなところにも活きているのかもしれません。
仕事を続ける中でさまざまなことに関心を持ち、努力を重ねてゆくことでキャリアを多様に展開できるのだと感じたインタビューでした。
人生のいつの段階でも新しいことに挑戦することを忘れずにいたいと思います。

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