データインバウンド
【外国人宿泊者数】2019年1月インバウンド宿泊者数830万人泊。都道府県別伸び率トップは福島県で142.5%増
2019.04.02
刈部 けい子観光庁が発表した2019年1月の宿泊旅行統計調査結果によると、全体の延べ宿泊者数は3937万人泊で、前年同月比10.2%の増加となった。日本人延べ宿泊者数は前年同月比5.5%増の3107万人泊、また外国人延べ宿泊者数は、前年同月比32.3%増の830万人泊で、1月としては調査開始以来の最高値を記録した。なお、2019年1月以降の調査では新たに施設の追加・削除を行ったため、「既存施設ベースの前年同月比」では20.5%増となることに留意する必要がある。
延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は21.1%だった。
外国人宿泊者の伸びを三大都市圏と地方部の前年同月比で見ると、三大都市圏で38.3%増、地方部は25.5%増で、両方で大きな伸びを示した。
都道府県別の外国人延べ宿泊者数は、東京都が188万人泊で1位、ついで大阪府(146万人泊)、北海道(116万人泊)、沖縄県(52万人泊)、京都府(42万人泊)と続く。ウィンターシーズンらしく、北海道は12月に続き100万人泊を超えた。
都道府県別の伸び率トップは福島県で、前年同月比142.5%増の1万7700人泊。2位は12月と同じく宮城県で86.3%増の4万420人泊、新潟県(9万8710人泊)も80%台と大きく伸びた。以下、沖縄県、愛媛県、島根県、兵庫県、福井県も50%台の伸びを示した。
都道府県別の国籍(出身地)別宿泊客数の構成比では、北海道、東北、関東、中部、近畿で中国、台湾の存在感が目立ち、中国・四国では、広島県(オーストラリアが1位)を除くと韓国、香港が多く、九州・沖縄では、韓国の割合が一番多かった。
1月の宿泊者数を国籍(出身地)別で見ると、1位が中国、以下韓国、台湾、香港、オーストラリアとなり、この上位5カ国・地域で全体の73%を占めた。
市場別伸び率に関しては、中国が50%台と高く、イタリアを除く欧米豪も20%を超える伸びを示した。
国籍別の都道府県毎の宿泊者数構成比では、韓国とベトナムを除く18市場で東京都に宿泊した人の割合が最も多かったが、韓国とベトナムは大阪府の割合が東京都を上回った。
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