データインバウンド
東京の安全神話健在、世界の安全な都市ランキングで1位。アジア太平洋地域がランキング上位に、大阪は3位
2019.09.26
刈部 けい子「落とした財布がそのまま戻ってくる」「女性が夜一人歩きできる」という東京に関する最高の安全神話は今も健在なのだろうか。イギリスのザ・エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が作成した『Safe Cities Index 2019』(世界の都市安全性指数ランキング)で、東京は2015年、2017年に続き3回連続で総合ランキング1位に選ばれた。
日本の2大都市がトップ3にランクイン
このランキングは、57の指標をサイバーセキュリティ、医療・健康環境の安全性、インフラの安全性、個人の安全性という4つのカテゴリーに分け、世界の主要60都市を対象に分析したもの。
総合ランキングトップ10には、1位に東京(総合スコア92.0)、3位に大阪(同90.9)と日本の2大都市がランクイン。2位はシンガポール(同91.5)で、トップ3をアジアが占めた。オーストラリアもシドニー(同87.9)とメルボルン(同87.3)の2都市がトップ10に入り、2017年の調査でトップ10に入っていた香港に代わってソウルが同率8位(同87.4)に浮上、アジア太平洋地域がランキングの上位を占める形になった。ただし、上位3都市は多くの分野で高いスコアを獲得したためで、安全性を左右する指標と都市の地理的位置に大きな関連性はないという。

なお、100点満点のスコアで平均値は71.2。30位のローマ(同76.4)までが平均値を上回った。
各カテゴリーに関連性
各カテゴリーのトップ5を見ると、サイバーセキュリティでは上位6都市すべてが満点のスコアを獲得。これはコンピュータウィルス・マルウェアへの感染率が低いことを示している。
医療・健康環境の安全性では、上位5都市はいずれも、ヘルスケアサービスへのアクセス、ヘルスケアサービスの質、安全で良質な食品へのアクセス、水・大気の安全性、救急サービスのスピードといった基本的項目で満点もしくは非常に高いスコアを獲得している。
インフラの安全性では5都市すべてが、防災管理・災害時の継続管理計画、歩行者の快適性、組織の対応能力、災害リスクの情報に基づくプログラム開発といった指標のスコアで満点を獲得。しかし、2位以下の4都市はいずれも組織犯罪の問題を抱えていた。
個人の安全性では上位5都市は、安全性強化のための取り組みの分野で92~96点という高スコアを記録したものの、香港と東京は汚職・組織犯罪の分野で依然として問題を抱えていた。

各都市の順位はいずれのカテゴリーでもそれほど大きく変わっておらず、各都市が4つのカテゴリーで獲得したスコアにはそれぞれ密接な相関関係が見られるという点は興味深い。4つのカテゴリーの中で、他分野との関連性が軽視されがちなのはサイバーセキュリティだが、サイバーセキュリティのスコアが他のカテゴリーのスコアを左右するケースが多く見られるため、今後はさらなる安全性の強化が必要とされる。
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