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2019年中国地方のインバウンド宿泊者数、2年連続で200万人突破 欧米豪が3割超

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2020.03.27

国土交通省中国運輸局が、2019年の中国地方5県の外国人延宿泊者数(年間値/速報値)を発表した。それによると、前年比2.8%増の約216万人泊だった。これで6年連続で過去最高を更新し、2年連続で200万人泊を突破した。グラフを見てもわかるように、中国地方における外国人延べ宿泊者数は、この5年間で約3倍、8年間では約7倍に増加している。

ただし、中国地方5県すべてがプラスの伸びを示したわけではなく、県別の伸び率を見ると、広島県(前年比8.5%増)と島根県(前年比22.4%増)は増加したが、岡山県(前年比2.3%減)、鳥取県(前年比14.6%減)、山口県(前年比19.4%減)は減らした。

なお、全国の外国人延べ宿泊者数に占める中国地方の割合(全国シェア)は2.1%だった。全国10地方では8番目で、東北、四国を上回っている。

広島県は欧米豪が全体の半数近く

外国人延べ宿泊者数で中国地方に特徴的なのは、欧米豪が多いことだ。

外国人延べ宿泊者数の構成比を全国で見ると中国が29.6%と最も多いが、中国地方では欧米豪が33.9%と最も多い。全国平均が17.8%なので倍近いことになる。

さらに、県別で見ても、中国が1位になる県はない。このことから、訪日中国人の多くは三大都市圏などの大都市に滞在する傾向が依然として強いことも推測できる。ちなみに、JNTOの発表によると、2019年の中国からの訪日客は959万5千人だった。

また、広島県は欧米豪が5割近くと突出している。これは全国47都道府県の中でも第1位の数字であり、広島に欧米豪が多いという特徴を数字が裏付けている。また、欧米豪は日本での滞在期間も比較的長いため、延べ宿泊数もそれを反映しているといえるだろう。なお、この場合の欧米豪は観光庁の重点20市場のうち、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、ロシア、イタリア、スペイン、オーストラリアを指す。

2019年9月、10月のラグビー・ワールドカップ開催時期には、観戦を目的に欧米豪からの初訪日客が俄然増え、試合の合間に日本国内を旅行した人たちのなかには広島を訪れた人も多かった。やまとごころ編集部の取材にも、「日本に来たからには広島に行かないと」と答える人がいるなど、訪日前から広島訪問を予定していた人も多かったようだ。

 

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