データインバウンド
【外国人宿泊者数】2020年5月インバウンド宿泊者数前年同月比98.7%減の13万人泊、日本人宿泊数も8割減に
2020.08.03
刈部 けい子観光庁が7月31日に発表した2020年5月の宿泊旅行統計調査結果(第2次速報値)によると、全体の延べ宿泊者数は779万人泊で、前年同月比84.9%減と大きく減らした。日本人延べ宿泊者数は前年同月比81.6%減の766万人泊。外国人延べ宿泊者数は前年同月比98.7%減の13万人泊で、同月過去最低となった。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は1.7%だった。
4月に引き続き緊急事態宣言が続いた5月は、日本人・外国人共にさらに減っており、外出自粛に加え、入国者数が統計史上過去最少となったのも大きく影響した。
なお、緊急事態宣言解除後の6月(第1次速報値)の日本人延べ宿泊者数は前年同月比62.0%減の1376万人泊、外国人延べ宿泊者数は前年同月比98.2%減の18万人泊となり、わずかながら全体に回復傾向にあることがわかる。
ほぼすべての都道府県で9割以上の減少
都道府県別の外国人延べ宿泊者数は、東京都が2万7050人泊(前年同月比98.29%減)で最も多く、ついで千葉県(2万1740人泊、同94.9%減)、大阪府(1万4110人泊、同99.1%減)、沖縄県(8360人泊、同98.8%減)、神奈川県(7370人泊、同97.1%減)だった。
前年同月比はほぼすべての都道府県で90%台のマイナスとなり、1000人泊数に満たない県も多かった。
5月の宿泊者数を国籍(出身地)別で見ると、1位がアメリカ、以下中国、フィリピン、ベトナム、韓国で、この上位5カ国・地域で全体の49.3%を占めた。また、ほとんどすべての国籍(出身地)で前年同月比で9割以上の減少だった。
なお、観光庁が7月17日に発表した国内の主要旅行業者48社の5月の旅行取扱額は、前年同月比97.6%減の95億7000万円と大きく減少した。国内旅行は96.6%減の81億7000万円で、海外旅行は99.0%減の13億6000万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向け旅行取扱分)は99.8%減の4000万円だった。
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