データインバウンド
欧米豪など6カ国に聞いた、次の海外旅行の時期や行き先は? 今観光地に求めるものとは?—トリップアドバイザー調査
2020.08.06
刈部 けい子世界最大の旅行プラットフォームであるトリップアドバイザーは、今年3月から新型コロナウイルス感染症に関するアンケートを実施しているが、その最新結果が7月下旬に発表された。最新のアンケートは、過去1年間に1回以上旅行を経験したアメリカ、イギリス、シンガポール、オーストラリア、イタリア、日本の6カ国各約400人を対象に6月下旬に行われた。今回はインバウンドに関わる部分に焦点を当てて見ていこう。
次の旅行は国内が多数意見
まず、「次に旅行へ行くとしたら?」の質問には、3〜4時間ほどで行ける近距離の海外へ行くと回答した割合が、アメリカ、シンガポールでは36%だったが、もっとも割合が大きいのは国内旅行で、オーストラリア、イタリアでは8割を超える。欧米豪にとって訪日旅行は長距離の海外となるだけに、訪日旅行再開には時間がかかるといえそうだ。
また、日本人旅行者で海外旅行をあげた人はわずか7%にとどまり、9割以上の人が国内旅行からと考えていることが分かる。国内旅行の中でも、「近場で過ごすステイケーション」という回答が23%だったのは、県をまたぐ移動にブレーキがかかっているためと見てよさそうだ。

なお、シンガポールとオーストラリアでは、新型コロナウイルス感染症の終息後にまず訪れたい旅行先トップ5に、日本が入っている。
海外旅行は1年以上先
そこで、「次の海外旅行にはいつ行くと思いますか?」との質問をしたところ、1年以上先と答えた人の割合がいずれの国でももっとも多く、7〜12カ月以内がそれについで多かった。
海外旅行好きは環境が許せばいつでも旅立ちたいところだろうが、入国規制の影響で物理的に不可能な状態が続く現状からは納得の結果といえそうだ。特にオーストラリアは1年以上先が62パーセント、7〜12カ月以内が25%となり、半年以内の旅行は1割強といったところ。ウィンターシーズンのスキーリゾートなどへの訪日が多いオーストラリア人だが、この冬の訪日はあまり期待できないかもしれない。
なお、日本人旅行者は85%以上が海外旅行は1年以上先と答えており、より消極的な姿勢がうかがわれる。

この1年は我慢のとき
「今後1年以内の自身や家族の旅行回数」については、5カ国とも、過去1年の旅行回数よりも減ると回答した人がもっとも多く、「これまでよりも増える」と回答したアメリカの22%が目立つくらいで、ほかは1割前後にとどまった。

旅行先の情報収集には意欲的、キャンセル補償の注目大
旅行へのモチベーションを保つために役立つことととして、「旅行のことを空想する」のほかに、「旅行のアイディアを求めて旅行サイトを検索する」「旅行番組をオンラインで観る」「行きたい場所の動画を観る」を挙げる人たちが日本を含めた6カ国で多く、旅行ができない時期でもディスティネーション側の情報発信が重要であることがわかる。
また、次回の旅行の計画に使用する可能性が高いサービスとして、「新型コロナウイルスによる旅行の中断を補償する旅行保険」を挙げた人が日本を含めた6カ国で4割以上(シンガポールは62%)いるのは、今後のサービス展開の上でも興味深い点といえるだろう。
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