データインバウンド
コロナ禍で注目集めるスマートシティ指数、シンガポールが2年連続1位。日本は技術面で世界に後れ
2020.11.26
やまとごころ編集部スイス・ローザンヌを本拠とするビジネススクール、国際経営開発研究所(IMD)とシンガポール工科デザイン大学(SUTD)が共同でまとめた2020年のスマートシティ・インデックスが発表された。スマートシティ・インデックスとは、経済的および技術的データに基づいて、その都市がどれほど「スマート」であるか格付けしたもので、シンガポールが2年連続でトップとなった。
IMDとSUTDは2020年4〜5月に世界109都市でそれぞれ120人の居住者に、健康と安全、モビリティ、アクティビティ、就業や学習の機会、ガバナンスの5つの主要分野にわたり意見を聞いた。今年は特に、コロナウイルス対策で技術をどのように活用したかも評価に加えられた。インフラの充実度を示す「構造」と、技術やサービスの成熟度を示す「技術」の2分野について、複数の項目を設定して評価、IMDSCO(Smart City Observatory)の後援のもと発表された。2019年に続く2回目の調査で、今年は初回よりも調査対象が7都市増えている。

1位となったシンガポールは最高ランクのAAAを獲得した唯一の都市で、自治体が決めた情報へのアクセスや、医療体制の情報やオンラインでの診察予約が容易、CCTV設置による安心感など全般に評価が高かった。
ランキング上位には欧州が多く入ったが、アジアからは1位を獲得したシンガポールの他に台北が8位にランクイン。香港32位、釜山46位、ソウル47位と続き、日本では東京が79位、大阪が80位だった。東京は衛生や安全面での評価は比較的高いが、交通渋滞やカーシェアや自転車の利用、学校でのIT教育、投票や自治体への提案のデジタル化など、技術面で後れているとの評価があった。
なお、IMDSCOのブルーノ・ランヴァン代表は、「今年のスマートシティ・インデックスはテクノロジー、リーダーシップ、共に生き行動するという強い文化を持つ都市が、コロナ禍のような状況に耐える力をもっていることを示唆している」と語り、他にも「より優れた技術をもっている人がパンデミックをよりよく管理する」というIMD世界競争力センターのブリス教授の発言や、「ランキング上位のスマートティは壊滅的なパンデミックの予期せぬ課題によりうまく対処している」とのSUTDの革新都市センター議長チャン教授の発言もあった。
実際、シンガポールは積極的な追跡と検査による早期検出で、感染拡大を抑制し、11月24日時点で感染者合計が5万8190人、死者数28人と、世界的に見て非常に少なく、WHOからも高い評価をうけている。また、ヘルシンキのあるフィンランドもEUで最も感染者数が少ない。
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